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バレンシアのおばあちゃんの手料理を受け継ぐカバニャル地区にあるキュートなBodega Anyoraへ!

更新日:2021年8月20日

バレンシアのビーチから近いカバニャル地区。とってもチャーミングな地区で、英紙ガーディアンでヨーロッパで最もクールな10の地区の一つに選ばれていて、以前こちらでご紹介しています。


カバニャル地区は、レストランやバルが結構あるのですが、道幅が狭く、道と道との間のブロックも短いので、大きな建物が建てられないこともあり、こじんまりしたお店が多いのが特徴です。目と鼻の先のビーチ沿いのパエリアやシーフードを出す大きなレストランとは対照的です。


個人的にカバニャルのこじんまりした雰囲気が好きなので、たまに食べに行ったり飲みに行ったりします。観光客も行くバルは有名なCasa Montanaもありますが、今回行ったのは、Bodega Anyora。地元の情報誌によく「おススメ」として出てくるお店です。


普通の住宅にあり、脇の壁画がなければ、スペインのどこにでもある一見さびれたバルのような面持ち。


1937年創業。オーナーは変わって今に至ります。創業当時からのおばあちゃんの作るようなバレンシアの郷土料理を受け継ぎつつ、モダンにアレンジしています。


店内はモダンな作りながら、どこか落ち着く雰囲気です。こういう雰囲気好きです。


メニューは典型的なものからそうでないものまで。事前にレビューを調べて行ったので、頼むものは大体考えていました。


まず、鶏とイベリコハムのコロッケ。スペインではしょっぱいコロッケが多いですが(特にスーパーの冷凍品)、ここは塩加減がパーフェクト。クリーミーでとっても美味しくて、スペインで食べたコロッケで一番美味しいかったです。


エンパナディーヤとアリオリソース。軽くサクッと揚がり上品な味でこれもとっても美味しかったです。エンパナディーヤやエンパナーダはオーブンで焼いたものより、揚げてある方が個人的には好み。ここのエンパナディーヤは揚げていても脂っこくないです。


タコとトマトベースのロメスコ・ソース。味は良かったのですが、茹ですぎなのかタコがちょっとふわふわしているのが気になりました。やっぱりタコは日本のようにプリプリ、こりこりしていたほうが美味しいです。あまり丸ごとでスーパーや魚屋さんで売っているのを見たことがないので、スペイン産ってあんまりないのかなと思いますが、やっぱりタコはpulpo a la gallega(調理したタコとポテトにパプリカをかけたもの)が名物のスペインのガリシア州かなと思います。


最後そして極めつけは、豚の鼻腔とウナギの燻製。ウナギの燻製って食べたことがなかったので、どんなだろうという好奇心だけで頼んでみました。ウナギは前にも度々ご紹介していますが、バレンシアのアルブフェラという淡水と海水の混ざるラグーンで取れます。バレンシアではall i pepreというウナギの煮込みが一番有名なウナギ料理かと思います。


この一品は、豚の鼻腔のぶつ切りを四角く固めたもので、その上にウナギの燻製が乗っています↓豚も鼻腔はちょっと油っぽい鳥の軟骨のような感じでこりこり。ウナギの燻製はキレイなピンク色。確かに燻製なのですが、蒲焼くらいしか食べたことないと「ウナギってこんな味だった?」とちょっと困惑。ウナギの蒲焼とは似ても似つかない味。こちらも油がたっぷりのっています。一口二口は美味しいのですが、ちょっと脂っこいのが難…。豚の鼻腔も十分脂っこいので組み合わせとしてはNG。ウナギの燻製単品で、パンなどの上に乗せて食べるのがベストかなと思います。ちょっと2人でこれ一皿はきついです。


最初の2品が激うまだったので、また行きたいお店です。他にもシグネチャーのお皿があるようなので、一通り試してみたいなと思いました。


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