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英紙ガーディアンが欧州で最もクールな10の地区の1つに選んだバレンシアのEl Cabanyal地区

バレンシアの中心から一番近いビーチPlatja del CabanyalやPlaya de la Malvarrosaからすぐ目と鼻の先にあるEl Cabanyal地区。20世紀前半に建てられたアールヌーボ―スタイルのカラフルな家や青や緑のタイル張りの家が並んでいる地域。場所によっては古く修復されないままの家々の前では、大人が椅子を置いて座りこんで近所の人たちとおしゃべりをしていたり、子供が走り回ったりと、中南米で見るような懐かしい光景を今でも見ることができます。20年前は危なくて歩けなかったと地元の人が言っていましたが、そんなEl Cabanyalも最近は小さくておしゃれなレストランやバル、短期滞在者用のアパートなどもちらほらあり、特徴のある家々も徐々に改修され美しく甦りつつあります。


このEl Cabanyal地区、英紙ガーディアンの「2020年欧州で最もクールな10の地区」の1つに選ばれています。記事では、古い建物を壊して大きい通りを作る計画が実行されるところだったのを、最後になって地元の住民などが反対をして、裁判所によって計画は中止となったという歴史を紹介しつつ、観光客が訪れることが少ない事実や、新しい店やバルなどができても20世紀前半のチャームを保っていることなどを挙げています。


何と言ってもEl Cabanyalの住宅の一番の特徴は緑のタイル。タイルや陶器の生産で有名なバレンシアならではですが、なぜ緑が多いのかは謎。(スライドショー↓)


深緑、黄緑、市松模様などいろいろなバリエーションがあり、どれも映えます。その多くが間口の狭い家。通りがかりの家から出てきたおじさんが、「日本人か?ここの地区の家はみんな間口が狭くて奥が深く京都の家と同じ作りなんだよ。」と誇らしげに言っていました。確かに京都の京町家、通称「ウナギの寝床」がそれです。


青いおうちもちらほらとあります。バレンシアの他の地域だと間口が狭くても裏にお庭があるようですが、この地区は東西のブロックが他の地域と比べると半分くらいの長さなのでお庭はないようです。


このほかにも黄色やオレンジなど、ほんとにカラフルです。(スライドショー↓)


お家のディテールを見るのも楽しいです。海に近いので海がテーマになっていたり、龍やライオンが描かれていたり。(スライドショー↓)



El Cabanyalの町並み↓。車がなければ良い雰囲気なのでしょうが、大抵の通りは縦列駐車の車、車、車。








8割方を隅から隅まで休憩なしで歩いて、3-4時間かかりました。時間のない方はCarrer de la Reina Carrer de la Mediterraniの交差点の南西部分を中心に歩くことをおすすめします。


またEl Cabanyalには、以前ご紹介したお米の博物館、Museo de Arrozやそのすぐ隣にあるこの地区でイースターに行われる行列の山車などを展示する、Museo Semana Santa Marineraがあります。そのほか、いつも賑わっているMercat Municipal del Cabanyalという市場も中央市場の規模には劣りますが、庶民的な雰囲気で見ていて楽しいです。機会があればまたご紹介したいと思います。


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