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パエリア発祥の地&ウナギが名産:AlbuferaのPort de Catarrojaまで往復54キロのサイクリング

更新日:2021年11月23日

スペインの食べ物と言えばパエリアを思い起こす人も多いかと思います。そのパエリア発祥の地は、ここバレンシア。バレンシアでも、バレンシア市のすぐ南にあるAlbuferaというエリアに水田が広がりパエリアに使われるお米が収穫されています。Albueferaはその大半が自然公園として保護されていて、その中心には海水の混じった大きなラグーンがあります。バレンシアのお米については、バレンシア市内にあるお米の博物館で知ることができます。


最近バレンシアではコロナの感染者数が今とっても多く、人口500万人ほどのバレンシア州で1日の感染者が1万近くまでいく日が続いています。第一波よりも感染者も死亡者も多いのに、多少の規制はあってもロックダウンすることなく今に至っています。そんな状態の中電車に乗るのは避けたいので、バレンシア市内から自転車だけで行けるところということで、Albuferaのラグーンの北西にあるPort de Catarrojaまで行ってみました。まだ1月なのにこの日の最高気温は26度!ちょっと暑いくらいでさすがに体力消耗しました。

Albufera自然公園の海岸沿いは今まで何度もサイクリングしていますが(Albuferaの海岸沿いを通ってCulleraに行ったときの話はこちら)、内陸側は初めて。


できるだけ田舎道を通っていこうということで地元のサイクリングガイドと自然公園のオフィシャル・サイクリングガイドを参考にルートを組んでみました。


まずはサイクリング専用道路が完備されているPinedoのビーチまで。夏場はたまにビーチに来ました。お天気も良くて最高。帰りに通ったときには、泳いでいる人もいました…。


Pinedoから少し内陸に入ってから南下します。こういう水路と船のある景色がAlbuferaらしいです。


そして水田も見えてきました。かなり田舎に見えますが、右側百メートルくらいのところに高速道路が走っていて、その向こうにはIKEAなどのショッピングセンターもあります。


市街地を避けてのルートなのでちょっとマニアックなところも↓。4匹の番犬のような怖そうな犬をリードなしに散歩させている女性がいて、今にもとびかかりそうな感じで吠えられ怖い思いをしました…。


地図を見ながら行ったのでなんだかんだ2時間くらいかかりましたが、無事にPort de Catarrojaに到着。このポートは昔この辺りで採れるお米やウナギなどの特産品を近くの貨物列車の駅まで運ぶために利用され、かつては重要な役割を果たしていたようです。今では随分衰退しましたが、それでも小舟がたくさん泊まっていて、岸では船を修理していたり、船を岸に引き揚げていたりとのんびり時が流れていました。遊歩道も整備されていて、散歩をしている人もぽつぽつといました。


ここから3.7キロのTancat de la Pipaというところまでトレイルがあるので、サイクリングしてみることにしました。馬もOKです。Tancat de la Pipaはバードウォッチングなどができるらしく普段は開いているらしいのですが、コロナ禍のせいか一時的に閉まっていました。


やっぱり日本人として気になるのは、ウナギがここでホントに釣れるかということ。トレイルの看板のすぐ横に地元のウナギ料理を紹介する案内版がありました。このバレンシア語でしか書いていないのはどうにかして欲しいですが、All i pebreという料理で、ぶつ切りのウナギとじゃがいもをオリーブオイル、ガーリック、パプリカ、唐辛子と水で煮込んだ料理とのこと。ウナギは蒲焼か燻製でしか食べたことがないのでどういう味がするのか気になるところ。


遊歩道の脇にはウナギ料理を出すCasa Baina。レストランはコロナ規制で営業禁止なので閉まっていましたが、機会があれば食べに来たいです。


ポートでは釣りをしている人がたくさんいました。ちょっと眺めてみましたが、何を釣っているのか、またウナギは釣れるのかは分かりませんでした…。


3.7キロのトレイルは砂利道で風が強かったですが、とっても気持ちよいライドでした。


水田の向こうにはラグーンが見えます。日本の水田とはまた趣が違いますが、水田を眺めていると心が和むのは日本人だからでしょうか?稲穂が見れるくらいの時期に来たいのですが、その頃はとっても暑い上に、この辺りは日影がほとんどないのが難…。


珍しい野鳥もいるらしく、バードウォッチングをしに来る人も多いようです。こんな野鳥も水田にいました。



黄色の花も田んぼのあぜ道にたくさん咲いていて、1月なのに春(というか初夏)真っ盛りという雰囲気でした。


ラグーンはボートツアーもあってサンセットツアーは特におススメということですが、コロナ禍なのでまだ行けていません。ラグーンの南東側にはパエリアのレストランが並ぶEl Palmarという小さな町があります。普段は海外からの観光客もかなり訪れるようなのですが、旅行規制とレストラン営業禁止の今はさぞかし閑散としていることでしょう。バレンシア市内からEl Palmarまでのサイクリングについても近いうちに書きたいです。


帰りは途中までは同じ道で、Pinedoより少し手前のEl Salerのビーチのところから海沿いをサイクリングして戻りました。


サイクリングルートのまとめ今回のルートは、一応自然公園のオフィシャルサイトなどでも子供と行けるサイクリング・ルートということになっています。バレンシア市内からPinadoまでたどり着けば、ほぼ平坦なのですが、距離が長いのと気温が高かったので結構体力を消耗しました。12月下旬からしばらく寒かったのであまり長い距離を乗っていなかったのが響いたのかなと思います…。今回はAlbuferaのラグーンの北側だけを楽しむルートにしました。ラグーンを単純に一周するだけでも50キロは越えるらしく、ちょっと体力をつけてから涼しい時にサイクリングに挑戦したいなと思っています。


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