top of page

街中が博物館、リトアニア・カウナス新市街のモダニスト建築がすごい!

今回のバルト三国の旅行で、最初にラトビアのリガのアールヌーボ―建築の建物の規模にびっくり、そして同じく19世紀から20世紀にかけての木造建築にも。


そして、リトアニアのカウナス。首都ヴィリニュスから便がよいことと、戦争で被害をほとんど受けていないという旧市街に惹かれて行ってみることにしたのですが杉原千畝に続いてまたもびっくり。


カウナスに行く途中の電車の中で、観光局のサイトを読んでいると、モダニスト建築(観光局はInter-war architecture、2つの世界大戦間の建築と呼んでいます)がたくさんあり、モダニスト建築マップもあったので一部巡って見ることにしました。


電車で駅に着いて外に出るとびっくり!旧市街までほんとうにたくさんのモダニスト建築の建物が並んでいます。駅近くのすごい威圧感のある建物↓


ポーランド軍が1919年にリトアニアの首都ヴィリニュスと東リトアニアを占領したことにより, リトアニアの暫定首都となったカウナス。そのため多くの公共の建物などが必要となり、1919年から1940年くらいまでの間、多くの建物が建設されたそうです。そしてその当時に流行っていたスタイルがモダニスト建築。この前に流行ったアールヌーボ―のような豪華なオーナメントはなく、シンプルで直線や曲線が強調されたファンクション重視の建築。スペインでモダニズム建築っていうとガウディのゴテゴテな建築=スペイン版アールヌーボーですが、一般的なモダニスト建築って違うんですね。


こちらはアメリカの郵便局などの公共建築でよく見るようなデザイン。


HBOの大ヒット・ミニシリーズ「チェルノブイリ」でモスクワの建物として撮影に使われた建物2棟。最初のビルは曲線が美しいです。


新市街は広すぎてとても見切れないです。それもそのはずカウナスには1万2千軒ものモダニスト建築の建物が建てられ、今での7千ほどが残っているそうです。コーナーの曲線が特徴的なものが多いです↓


丘の上にはモダニスト建築のかなり大きい教会も。


暫定首都になったことで、通常の人口増加や産業革命による繁栄よりも一気に建物が建てられたカウナス。その特有な事情のおかげで、びっくりする数のモダニスト建築を見ることができます。


カウナスは、2022年のヨーロッパ・デザインシティーに指定されていて、モダニスト建築の宣伝に特に力を入れているようでした。また、ユネスコ世界遺産の暫定リストにも含まれていて、近い将来は世界遺産になっているかもしれません。


励みになりますので、是非以下ブログランキングサイトのクリックをお願いします!

 ↓ ↓ ↓


Desert Nature
bottom of page