マヨルカ島の旅、2日目の前半は、フォルメントール岬を訪れ、ポレンサでカルバリーへの365段の階段を登りました。後半は、1日目に南端から半分周った世界遺産、トラムンタナ山脈の文化的景観の続きです。
＜2日目＞Alcúdia→Cap de Formentor（地図A）→Pollença（地図B）→Lluc（地図C）→Sa Calobra（地図D）→Fornalutx（地図E）→Alaró（地図F）
2日目は、ポレンサから一番近い北端のLluc（地図C）から始めました。Llucは巡礼の地として知られ13世紀に設立された大きな修道院があります。ここのクリスマスの聖歌は、ユネスコの無形文化遺産に認定されています。Google Mapを見ると、修道院のほかにちらほらと建物があるくらいで、さぞかし厳かだろうと思っていました。
実際行ってみると、修道院が見える前にキャンプ場があり、人がわさわさ。そして突き当たりにかなり大きな駐車場があり、そこに停める以外選択肢はない模様。駐車場の入り口に「修道院を見学する人は拝観料と駐車代で５ユーロ、駐車場のみの利用は24時間まで6ユーロ」と書いてありました。車を停めて駐車場を管理するブースに行ったところ、「今は特別に修道院の拝観料は無料。帰りに駐車代だけ払って。」ということでした。考えてみると駐車場だけだと６ユーロ。修道院の拝観料タダだとかえって余計に払うってどういうこと？という感じ…。どうやらキャンプ場も駐車場もそのほか店舗も全部修道院が運営しているよう…。
結局この修道院、キャンプ場にステイしている人たちが食堂でワイワイ食事をしたり、子供がかけまわって遊んでいて、厳かも何もありませんでした。しかも、修道院内の博物館も閉まっていて、開いていた教会もきれいと言えば確かにきれいでしたが、規模は小さく１分で終了。期待外れで、ほんの20分くらいうろうろしただけで駐車料金6ユーロ取られました。クリスマスの聖歌を聞きに行くにはいいかもしれませんが。
気を取り直して、次の目的地、海沿いのSa Calobra（地図D）へ！
このSa Calobraへの道は行きはずっと下り坂なんですが、上の地図でもなんとなく蛇のようなにょろにょろ感が分かるかと思います。もっと拡大すると↓のようになっています。なんでも、午前中に訪れたフォルメントール岬への道を設計したイタリア人がここも設計したということです。本当にきちんと利便性を考えて設計したのか、利用者にチャレンジを与えようとわざわざ設計したのかなぞです。
あまりにカーブがきつすぎるところは、対向車線の気配が全く伺えないので、地元のタクシー運転手は通り過ぎる前にクラクションを鳴らしていました。こちらも、「なるほどグッド・プラクティス！」と思い真似しました。
今まで体験した中で一番怖かったドライブは、チリのサンティアゴからアンデス山脈を越えて、アルゼンチンに行くときでしたが、その時は、真上からジグザグの道路が全て丸見えで、しかも上から落っこちたトラックがそのまま崖に突っかかっていたりして、感動＆かなり怖い思いをしました。さすがにそこまではいきませんでしたが、運転に慣れていない人は慎重に！
30分くらいはかかったでしょうか。一番下のSa Calobraまでやってきました。公共の有料駐車場に車を停めて湾に向かいました。湾には恐らく団体客が立ち寄るであろう大規模なビュッフェレストランが7-8軒並んでいますが、2-3軒開いているだけでした。夏には小型フェリーが停まるらしいですが、観光客も少なく、スペインのランチ時でありながら、食事をしている客は数えるほど。湾自体はこじんまりして静かです。
そして、ここの目的である自然公園のTorrent de Pareisへは、トンネルを２つ抜けて徒歩で5分ほど。２つ目のトンネルを抜けると、切り立った崖に囲まれた河原のようなオープンスペースが広がります。ここから奥の方までハイキングができるそうですが時間の関係で割愛。岩の隙間に鍾乳洞っぽい場所があったりします。
次の目的地は、比較的パルマからアクセスの良いSóllerからすぐのFornalutx（地図E）という村です。Sa Calobraからは、どこに行くにも来た道をまた登っていかなければいけないのが難ですが、無事に上まで辿り着けば、Fornalutxまではすぐです。ここも石造りのキュートな建物が並びます。夕方だったこともあってか観光客は見かけませんでしたが、この辺りはハイキング・トレイルが結構あるらしく、途中でハイカーをちらほら見かけました。ハイキングしにマヨルカ、なんていうのもいいかも。村にほとんど見どころはありませんが、ただぐるっと歩いて周るだけで楽しく、ガイドブックやサイトによっては「マヨルカで一番美しい村」とうたっています。個人的には前日訪れたValldemossaが好きです。
このFornalutxでトラムンタナ山脈の主な見どころを抑えた感じになります。Fornalutxに着いたときにはすでに日没のちょっと前でしたが、まだその夜の宿泊先を決めていませんでした。どこに泊まるか迷った挙句、比較的Fornalutxから近場であり、翌日空港まで車を返しに行くのに便利、かつ、駐車が面倒でないところということでAlaró（地図F）という町に泊まることにしました。ここもそうですが、マヨルカ島の村や町はどこにいっても雰囲気がいいです！空港まで30分というアクセスの良さも魅力です。
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