コロナ蔓延と同時にスペインに降り立ってから2年ぶりの海外は、お隣フランス！
海外旅行と言えば今やワクチンパスポートが重要ですが、カタルーニャ州ワクチンパスポートにバレンシアで接種したワクチンが上手く反映されず、何度も公立のヘルスセンターに行っているのになかなか直りません！受付の人は理解しているのに、インプットするのは後日別の人がやるようなので、そこで疎通がされていないよう…
そして、つい先日までフランスはレストランや公共交通機関の利用は4カ月毎の追加接種が必要…ということで、いまのワクチンパスポートでは微妙…と思っていたところ、3月16日からそれらの施設利用にワクチンパスポートが要らないことに！かなり不満に思っていた市民も多いようで、選挙前のマクロン大統領の選挙戦略だそう…。入国にはEUの推奨通り、9カ月毎に追加接種がされていることが条件だったので、これなら大丈夫！
ゆっくりバルセロナからローカル線に乗って行ってきました。昔からローカル線や夜行列車の長旅は大好き！普段どうしても高速鉄道に乗りがちですが、ローカル線は運賃は3割引～半額くらい、そしてなんといっても高速鉄道と違い、海岸沿いを行くルートなのが魅力。
海岸沿いのスペイン側の国境の町Portbouまでは、バルセロナのサンツ駅から電車で2時間～2時間半。
このルートで国境を越える場合の問題は、フランス国鉄SNCFやスペイン国鉄RENFEのウェブサイトのサーチではなぜか現れないルートであること！そしてグーグルマップは時間やルートがめちゃくちゃで全く信用ができないこと（しかも高速鉄道のオプションも全く表示されない）。
ということで、スペインからフランスへ行く場合は、
カタルーニャ州内の電車を全て管轄するRodalies（或いはRENFE）のウェブサイトでバルセロナ→国境のスペイン側のPortbou駅でサーチ。この切符は現在のところネットでは購入できないので駅で購入。RegionalとMedia Distanciaと2種類の電車があり、運賃は2022年現在それぞれ13.50€、18.10€。
SNCFのウェブサイトでPortbouからフランスの目的地をサーチ。SNCF CONNECTのサイトでチケット購入可能。値段は購入時期やディスカウントの種類などによってまちまち。
と分割して確認が必要です。
そして今回は最初Portbouまで行ってそこで一泊することにしました。本数が少ないですがバルセロナから電車1本で国境のフランス側のセルベール（Cerbère）も行けます。
Portbouは人口千人ほどのかなり小さい町なのに鉄道駅はドーン↓！さすが国境の町。
バルセロナを出発するのが遅くなってしまったので、翌朝駅に行く前にPortbouの町を散策してみました。天気が良ければきれいなんでしょうが、ちょっと雨模様。バルセロナももう３週間くらいぐずついた天気で、向こう１週間も同じような予報でした。バルセロナからはちょっと離れていますが、ここも同じような天気。人口の割にはホテルやレストランがあるので夏はバカンスで訪れる人が多そうですが、オフシーズンだからかほとんど人気はなし。
国境を越えたフランスのセルベールまでは、3キロほどなので歩いて国境越えられるかな？と一瞬頭をよぎりましたが、ストリートビューを見たら車道の脇に歩道がなかったので辞めました。
Portbouの駅からセルベール行きに乗ってフランスへ！朝のちょうどいい時間帯はセルベールからバスで最寄りの都市ペルピニャン（Perpegnion）までというチョイスしかなかったのでそうしました。
Portbouを出発してすぐトンネル。トンネルを抜けるとそこはフランス！セルベールまでの所要時間たったの5分ほど。
電車のホームから駅舎に入るときにフランス警察が4人くらいいて、パスポートの提示を求められました。普通はないはずのチェック、コロナ禍だからなのか… ただワクチン証明の提示は求められませんでした。EU外からの旅行者ならチェックされるのかも。陸路で超える場合は健康状態の申告書も求められないので事前の準備が必要なく楽です。
フランス側は何となく垢抜けているかな？と思うくらいであんまり変わりません。ただ、5分電車に乗ったたけで、スペイン語からフランス語に変わるという変な感覚です。
バスは市庁舎の前から国鉄SNCFによる運行で、40分くらい待ち時間があったのでパン屋さんでカフェオレとクロワッサン、ブリオッシュを。ブリオッシュは普通でしたが、クロワッサンが激うま！やっぱりフランスは適当に入ったパン屋さんでもクロワッサンが美味しい！スペインは知らないところだと失敗するケースが多いので感動✨
バスはペルピニャンまでの1時間ちょっとの旅でした。電車だと30分強の道のりです。
途中良さげなリゾートをいくつか通過しながらの道のりで、その景色にうっとり。海岸沿いは入り組んでいるので時間がかかりますが、それを過ぎると道がまっすぐになるのであっという間にペルピニャンに到着。
次はペルピニャンからニーム（Nimes）まで。モンペリエを通りこちらは電車で2時間半くらいの道のりです。
ペルピニャンからナルボンヌの間は途中海沿いの自然公園を通ります。右側は海、左側は湖というような景色が続き、線路のある陸地部分がかなり狭いところもあるので、まるで「千と千尋の神隠し」の電車！左右の車窓の景色を1枚に撮れないのが残念…
途中鳥の群れがいたので、よく見たらフラミンゴでした。バレンシアのアルブフェラ自然公園で一度見ていますが（電車でサイクリング：Albufera自然公園で遂にフラミンゴとの対面！）、この辺りにも来るんですね。アフリカから一時的に渡ってきているので、しばらくしたらアフリカに戻るはずので見れてラッキー✨
そんなこんなでニームに到着しました。ここは晴天！
高速鉄道だとバルセロナからペルピニャンまで1時間半弱で行けますが、海岸沿いには行かず、内陸の路線なので景色は全く異なりそうです。
オフシーズンということもあり、国境をこのルートで超える人はあまりいません。帰りもカルカッソンヌ→Portbou、Portbou→バルセロナと似たようなルートで帰りましたが、ドイツ人のバックパッカー1組とごく少数のフランス人・スペイン人が乗っている程度で電車はがらがら。
今回のルートは眺めもいいので時間があって長旅が苦にならなければおすすめのルートです。
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