にわとり🐓づくし!地元グルメの祭典Vilafranca del Penedèsの「鶏の市」
- Sayaka
- 2021年12月23日
- 読了時間: 5分
更新日:2021年12月24日
バルセロナから電車で1時間ほど行ったVilafranca del Penedèで350年以上続く伝統の「鶏の市」(Fira del Gall)に行ってきました。毎年クリスマス前の週末に開催されます。ここの鶏肉は地理的表示登録がされていて有名のよう。
Vilafranca del PenedèsのあるPenedèsという地域は、鶏よりもワイン生産で有名です。特にCava(スペインの限定された地域で作られているスパークリングワイン)の一大生産地で日本のスーパーでもお馴染みのフレシネなどもこの地域で生産されています。
この市では生きた家畜の販売だけでなく、グルメエリアもあり、いろいろな露店が並ぶとのことでした。結構朝早く、午後3時にはほとんど終わってしまいます。グルメエリアでランチをと考えていたので11時半すぎに到着しました。鮮やかでキュートな駅舎。

駅から歩いて15分くらい。駅前から機関車が出ていて、乗車賃は0.50ユーロ。私たちは歩いて行きました。

会場は旧市街からは外れるのですが、旧市街の真ん中にある市庁舎でも鶏のモチーフが飾られていました。

会場はParc de Sant Juliaという公園とその周辺です。

実はスペイン語のオフィシャルサイトを見ていたのですが、何年か前からアップデートされていないことが電車に乗っているときに判明。カタルーニャ語のサイトのみが最新でした… 印刷されたプログラムもカタルーニャ語のみ…。
通りに並ぶ露店はVicの「中世の市」で見かけたようなお店もちらほら。地元のお酒などを売っている露店もありましたが、他の市とはそんなに代わり映えしません。

正午からパレードがあるというので行ってみました。
鶏の張り子がずらりと並んでいて、順番に吹奏楽の音楽に合わせてダンスを披露。この張り子、メルセ祭などで火花を散らす張り子と似ているので恐らく再利用っぽいです…
ダンスはこちらのビデオで。
このあと鶏たちは公園の外へパレードに繰り出していきました。
そして、ガストロノミーのエリアへ!フェスティバルのフードエリアは普通あまり期待しないのですが、ここはメニューもセッティングちょっとランクが上よう。大きいテントの中↓で開催されていて、手前のブースで1人6ユーロのチケットを買います。このチケットには、パン、スープ、お菓子、ワイングラス(飲んだ後はお土産として持ち帰り)、コーヒーが含まれています。

ワクチン証明を確認して入場。入るとすごい熱風を感じたので何かと思ったら、こんなヒーターでした。かなりパワフルでびっくり!

地域の6軒のレストランが参加していて、メインディッシュはそれぞれ7ユーロ、9.5ユーロ、10.5ユーロの3種類で、鶏か鴨の料理です。鶏より鴨が好きなので、Cal Padri というレストランのプラムと松の実と一緒にローストしたPenedès産の鴨にしました(9.5ユーロ)。スープは勿論チキンでだしをとったスープ。パンは普通の丸いパンとパネトーネのようにエアリーで砂糖でまぶしたクミンシード入りペイストリー。地元のアーモンド入りチョコレート菓子も付いています。

そんなに大きくないですが、日本人女性にはちょうどいいくらいの大きさ。ほろほろと柔らかく美味しかったです。

パートナーはMasia la Torre del Gall -Can Solerというレストランのプルーンと一緒にローストした鴨とTrinxat de la Cerdanyaというピレネー山脈付近のポテトの付け合わせ。これが私の鴨と同じ値段なのに4-5倍くらいのボリュームでびっくり!かなり苦労して食べていました。そちらも美味しかったですが、私の鴨のほうがジューシーでした。

ワインは一杯2.5ユーロ。全て地元産ワインでCava、白、ロゼ、赤の30以上のセレクションから選べます。一杯2.5ユーロというと普通のバルでかなり安いワインでそれこそボトルで2ユーロから6ユーロくらいのものですが、さすがワイン生産地!いいワインが揃っています。私の頼んだ赤ワインは一口目で美味しい!と思い調べてみるとボトル14ユーロほどでした。

会場にはワインのエリアもあるので期待値アップ↑。食べ物だけで15.5ユーロは気持ち高いかなと思いましたが、まあ満足。
ガストロノミーを楽しんだ後は、伝統の鶏の市へ。ガストロノミー会場の公園からは5分くらい歩きます。

ほとんどが黒い鶏!しかもみんな特大サイズでした。

一匹柵の中から飛び出してきて恐る恐る子供が触っていました。パートナー曰く、こういう市場で家畜に触るのは病気がうつるので危険であり得ない、とのこと。たしかに日本の税関申告書に家畜に触ったか?なんて質問があった気がします。ちなみに鶏の間でコロナ以外の伝染病が流行っているらしく、この市でも抜き打ちで鶏のPCR検査が行われたのだとか。

こちらは一瞬七面鳥かと思ったのですが、そういえばボツワナでみた野生のGuinea fowl(ホロホロ鳥)に似ているなと思ったらやっぱりホロホロ鳥でした。味は七面鳥に似ているらしいですが、食べたことないので気になります。

生きた鶏を処理してくれるサービスがすでに終了していたので、鶏を買っている人は見かけませんでしたが、卵は人気。

鶏を見るだけなので10分くらいで終了。
最後はメイン会場の公園に戻って地元Penedesワインが飲めるワインバーエリアへ。

セレクションはグルメエリアと同様で、ブースでチケットを買ってから並びます。グラスはすでにグルメエリアでゲットしたので、ワインだけ買いました。グラスを持っていない人はグラスの購入が必要です。こちらも一杯2.5ユーロ。

青空の下の青々とした芝生の上でのワインは最高!

本来は生きた鶏やその他鶏類を売る市なのですが、グルメやワインを取り入れて進化したグルメ・フェスティバルといった感じです。特にワインは地元ワイン限定でいいものが揃っているのでおすすめです。
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Vilafranca del Penedèsへの行き方:近郊電車、RodaliesのR4号線でバルセロナのサンツ駅(Sants )やカタルーニャ広場駅(Plaça de Catalunya)などから直通で行けます。所要時間は1時間ほど。帰りの電車は前もって確認を!
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