バルセロナとフランスとの国境があるピレネー山脈の丁度中間地点にあり、バルセロナから電車で1時間20分ほどで行けるVic。
このVicで「中世の市（Mercat de Medieval）」が12月4～8日の連休中に開催されたので最終日に行ってきました。Vicは中世の建物が多く残り、中世には重要な町として機能していたそうです（といってもスペインの町で「昔重要だった」と書かれている町は山のようにあるのですが…）。
Vicは内陸なのでバルセロナと比べて随分寒いです。事前に気温を調べかなり厚着をして行きましたが、帰るころには結構寒かったです。予報では、バルセロナが最高気温14度、最低気温7度ほどなのに対し、Vicは最高気温10度、最低気温マイナス1度！
中世の市は、昔は要塞があったと思われる旧市街のすぐ外を囲む通りで開催。何年か前の写真を見ると旧市街の真ん中の狭い道に露店が出ていたので、恐らくコロナ規制で広い通りに移動したのでしょう。日程も一日長くなっています。夜のイルミネーションを見たかったので、午後3時くらいに到着しました。
クラフトを作っていたり、写真を撮るコーナーがあったり。よく中世の映画などで見るような花輪を売っているお店やキュートなおもちゃを売るお店も。こういうフェアによくあるアクセサリー屋さんもたくさん。
北アフリカのセクションもあって面白いです。テントも少し北アフリカ風。
モロッコのスークみたいに香辛料が山積みになっています。
そして食品はチーズ屋さん、ソーセージ屋さんがたくさん！地元の名産と思われる黒いチーズが気になりました。そして、Vicのソーセージ（フエ、fuet）は有名だそうで地理的表示に登録されているのだとか。町にはソーセジ造りを体験できるソーセージ屋さんがあるそうです。パン屋さんは素朴なパンをその場で焼いていて人気でした。
そしてなんといっても楽しみは屋台の食べ物！
ガリシア風タコのお店などもありましたが、多くの屋台がソーセージ、ステーキやリブなどをその場で炭で焼いて売っています。この市では↓このようにお店の人たちはみんな中世のような恰好をしています。
カタルーニャ州にやたらたくさんあるクレープ屋さんも屋台で。中世にあったかどうかは疑問…
コロナはどこへやらという感じで賑わっています。スペインではここカタルーニャ州も含めコロナの感染者数もじわじわ増えていますが、ドイツやフランスと比べてもまだ少ないのでそれほど警戒心はないようです。
カタルーニャ名物、カルソッツも売っていました。その場で焼いてくれます。
そして私たちもBBQ。このグリルはトラックの荷台を改造して作ったもので、下に車輪が付いています。
とにかく豪快！
ステーキサンドイッチ（8ユーロ）を頼んでみました。このステーキがミディアムレアでびっくりするほど美味かったです。アリオリソースかけ放題。飲み物は、もちろんホットワイン（3ユーロ）！カップは代金1ユーロ取られるのですが、返却すると戻ってきます。中世の市のデザインなのでお土産に持って帰ってもOK。中世に飲まれたはちみつベースのお酒、ミードなども売っていました。
アクティビティも充実！河原にキッズエリアもあり、干し草に座って子供たちは人形劇を鑑賞。
中世版の遊園地のライドやギロチンなども。
中世の橋が架かる辺りの河原では、クロスボー体験をやっていました。
そして、中世の恰好をした様々なパフォーマーが通りを練り歩いています。
こちらは音楽隊。
ほかにも、旧市街の真ん中に鉄製のオリーブの木が立っていて、みんなブースで短冊をもらって願い事を書いていました。その短冊を木に結び付けて、それこそ日本の七夕みたい！
4時過ぎくらいから混んできてこの状態（スライドショー）。
とにかく、すごい数の露店があってそのスケールにびっくり！この手のフェアはクラフト・アート系が多いですが、この中世の市は食品を売るお店も多く、屋台も充実していて誰でも楽しめそうです。そして中世のテーマパークに訪れたような気分で楽しさ倍増！正直バルセロナのクリスマスマーケットよりも何十倍も楽しめました。時間に余裕があれば日本から観光で訪れる方にもおススメです。
中世を再現した劇などもやっていますが、寒くなってきたのと、混みそうなので辞めました。何年か前のオフィシャルビデオが良くできているので興味のある方はどうぞ↓
Vicへは、近郊電車、RodaliesのR3号線でバルセロナのサンツ駅（Sants )やカタルーニャ広場駅(Plaça de Catalunya)などから直通で行けます。30分から1時間おきにでているようです。所要時間は1時間20分ほど。帰りの電車は前もって確認を！
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