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The New Yorkerの表紙絵で有名になったJean-Michel Folonの心温まる美術館:Fondation Folon

更新日:2021年2月9日


以前紹介したChateau de La Hulpeの敷地内に農場があり、その農場の建物がJean-Michel Folonの作品を集めた美術館になっています。Folonは、ベルギー人のアーティストで、当初はヨーロッパでは売れなかったものの、The New Yorkerの表紙を描くようになり、やがてベルギーだけでなく世界中で有名となった人です。Folonの名前は知らなかったもののThe New Yorkerの表紙のはアメリカでは有名なので、見てすぐわかりました。この元農場はFolon自らが気にいって選んだということで、彼の温かみのある作品と調和しています。ブリュッセル市内ではなくちょっと離れたところにあるのに納得。美術館の入り口近くには彼の作品の銅像がいくつあります。特に下の写真の帽子をかぶって長いコートを着た男性は彼の作品によく出てきます。

白い壁に影が映っていて日の当たり方によって楽しめる作品。

入場料は9ユーロで、私たちが入ったときは最初から最後までお客さんは一人もいませんでした。平日だったこともあるでしょうが、ブリュッセルから少し離れているからか結構ひっそりとやっているようです。ところどころにトリックがある美術館でよくできています。ネタバラししているサイトもあるのであまりリサーチせずに行ったほうが良いです。作品には温かみのあるものが多く、トレードマークの水彩画は見ていると吸い込まれるよう。日本からの依頼も多かったようで日本語の本のカバーなどもありました。下は、Folonが手掛けたポスターの数々。

美術館は農場の一つの建物から隣の建物へ一旦外に出て移動します。一旦外に出るとこんな噴水があります。水で傘を表現しているユニークな作品。

もう一つの建物にはドアにパスワードを入力して入るようになっています。Folonのアトリエ、彫刻などの様々な作品が飾られていて、Folonの描き方を紹介するビデオ映像も流しています。最後にもやはり帽子の男性が出てくるのでお楽しみに。

出口を出ると左側にカフェがあります。メニューは飲み物とサンドイッチなどの軽食です。近辺にカフェやレストランはないので休憩には最適です。また、すぐ裏にたくさんの魚を抱えた帽子の男の像があります。どちらかというと無表情なものが多いですが、これはちょっとうれしそうな顔をしているように見えます。

カフェの入り口にはもちろんこのサイン。

Chateau de La Hulpeの敷地内に彼のいくつかの作品の銅像が置かれている写真をネットで見たので、ぐるっと敷地内を周ってみましたが、一つもありませんでした。ここに間違いない、というところになかったので取り除かれたようです。残念。

ブリュッセルからハイキング→Fondation Folon→Chateau de La Hulpe散策→バスでブリュッセルへ、という感じだったのでほぼ丸1日費やしまいたが、車で訪れるのであれば半日で行けると思います。 ちょっと郊外でのんびりし、心温まりたいときにおすすめです。

Fondation Folon

Drève de la Ramée 6/A

1310 La Hulpe


Desert Nature
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