ブリュッセルのPalais de Justiceの辺りの丘の上から眺めると北西の方角にひと際目立つ教会があります。そのほかいろいろなところから見えるのですが、その大きさ故にかなり遠くにあっても目立つのです。このBasilique Nationale du Sacré-Cœur à Koekelbergという教会はローマン・カソリック教会で１０の最も大きい教会の一つだそうで、アールデコ建築としては世界最大だそうです。世界一となるとやはり気になるので行ってきました。Koekelbergという特段何も見どころがない小さい地区にあるのですが、地下鉄をちょっと手前で降りて歩いて行きました。教会の前には通りに沿って長い公園があり、教会が映えます。
目の前に立つとやっぱり大きいです。この教会はもともとネオ・ゴシック様式のものが建てられる予定で1905年に建設が始まったものの、基礎ができたところで第一次世界大戦によって建設が中断され、財政難からアールデコ様式のものにデザインが変えられたということです。ネオ・ゴシック様式だったら雰囲気がまったく違っていたでしょうね。結局完成したのは1970年だそうです。アールデコの特徴はありますが、ドームなどはトラディショナルな教会に見えます。鉄筋コンクリートでできているそうです。
正面玄関は閉まっていて入り口は裏にあります。内部はやはりその広さに圧倒されます。シンプルでなつくりで、がらーんとした雰囲気を作っています。正直、凡人の目ではどちからというと美しくない部類。コンクリートむき出しで、円柱をいくつか集めたようなヘンテコな柱といい、ちょっと殺風景。5ユーロほど払えば、ドームのすぐ下のところまで登って景色を眺めることができ、そのチケットで教会内にある宗教博物館も見れるそうです。辺りにそれほど高い建物はないので眺めは良いかもしれないです。
ステンドグラスはキレイなのがあります。
教会内にはレストランもあります。覗いてみましたがちょっと時代遅れな雰囲気が漂っていました。とにかく大きさにびっくりする教会です。
Basilique Nationale du Sacré-Cœur à Koekelberg
