今年は春にバルセロナからローカル電車に乗って南仏に行ってきました。その時は国境のスペイン側のPortbouという駅で乗り換えて海岸線を通って行くルート。
今回は、ピレネー山脈を超えていくルートでフランス第4の都市、トゥールーズまでのおよそ300キロ。
300キロっていうと、バルセロナから比較的近いスペイン国内のバレンシアやサラゴザへ行くのと同じ距離。マドリードはその倍の600キロなので、国内の多くの場所より近い!
このルートは、前回の海岸沿いルート同様、フランス国鉄、スペイン国鉄、グーグルマップなどでバルセロナ→トゥールーズでサーチしても出てきません!出てくるのは、バルセロナから高速鉄道でナルボンヌに行きそこからトゥールーズまでのルートで、運賃も60-100ユーロ。所要時間は4時間ちょっとと1時間位違うだけ。
多分イギリス系の大手ガイドブック、Lonely Planetには書いてありそうな情報ですが、便利さが優先される世の中、普通にサーチするだけでは出てこないのはちょっと寂しいです。
まずは、バルセロナからRENFE/RodaliesのR3号線に乗って国境のフランス側の村、La-Tour-de-Carolまで。
乗車時間は3時間ちょっと。中間地点くらいまでは無料のパスで行けるので、運賃はたったの6.15ユーロ!
カタルーニャ州内の電車は事前にネットで変えないのが難ですが、料金は変動しない上、座れないということはまずないのでストレスフリー。
電車に乗ると車両にスキーラックがあって感動✨
この路線で行ったことあるのは、先日中世祭で行ったVicまで。その先は徐々に山が現れ、ゆっくり標高を上げていきます。電車は渓谷を行き、雪を被ったピレネー山脈が見えてきます。
途中こんな↓トンネルでぐるっと円を描いて走るところも。ここで一気に標高が上がります。
バルセロナ近郊では見ない石造りの家々があったり、
雲の上を走ったり。
途中La Molinaというスキーリゾートを通りますが雪はなし…
国境近くに来ると、山に囲まれた平らな土地が現れ、馬や牛が雪にうっすら覆われた牧草を食べていました。靄がかかってとっても神秘的。
ところが帰りは雪が溶けてこの通り↓
スペイン側の国境の駅、Puigcerdaに到着。そこそこ大きい街のよう。
そして5分としないうちにフランスのLa-Tour-de-Carolに到着。なかなか立派な駅です。久しぶりの雪!
乗り継ぎまで一時間半弱あったので、駅前のカフェへ。薬局とこのカフェぐらいしかない田舎です。お店の人はフランス語とスペイン語がペラペラでしたが、コーヒーはやはりフランスなので美味しい!
駅には黄色い観光電車「Train Jaune」が停まっていました。ここからトゥールーズと反対側方面に出ていて、冬は乗る人が少ないので3時間近く乗って5ユーロとビックリ価格!でもやっぱり気候がいいときに乗りたいです。
ここからトゥールーズまでのチケットは事前に購入済み。フランスはSNCFConnectというアプリで簡単にチケットを購入できるので便利。フランス国内は路線や時間帯などによって運賃がかなり変動するのでできるだけ事前に買うようにしています(と言っても前日とか…)。
フランスの国境の村からトゥールーズまでは2時間40分ほどで、運賃は安い時間帯だったので1人10ユーロで、バルセロナからの合計金額は16.15ユーロ!この金額じゃ、スペインのカタルーニャ州以外はどこにも行けないです!
景色を眺められるのは日が暮れるまでの最初の一時間ほど。電車は同じAlstom社の車両なのにフランスのほうが新しくて立派。
フランス側でもスキーリゾートをいくつか通るので、途中スキーやスノボの板を持った人たちが乗ってきます。本来シーズン真っ只中なのでしょうが、雪が少なく、営業しているコースやリフトは通常の三分の一ほどらしいです。
数分遅れでトゥールーズに到着!
何と言ってもこのルートの見どころはピレネー山脈。もっと雪を期待していたのですがやっぱり暖冬でしょうか?海岸ルートよりは国境越えの利用客が多い感じでしたが、それでも20人いるかいないかといったところ。フランス側は途中から結構混んできましたが、国境からであれば席がないということもないので安心です。
そしてトゥールーズではホテルにチェックインしてから、すぐ今回の旅行のお目当てのところに。そちらは次回…
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