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楽しすぎてヤバかったバルセロナの博物館

住む街の博物館や美術館は機会があれば行っています。


今回は、CosmoCaixaというカイシャ銀行によって設立された基金によってつくられた科学博物館に行ってきました。なんでも銀行の顧客は拝観料無料で入れるそうです(一部有料)。残念ながら顧客ではないので、今回は聖エウラリアの日の特別無料開放日で、事前に予約して朝一に行きました。


中心からちょっと離れた山の方の閑静なエリアにあります。山の下側の目立たない入り口から入りました。


通路の向こうには…


とっても美しいモダニズム建築の建物!窓の形が好きです。


博物館の展示があるのは広場とモダンな建物の地下。丘の上にはファブラ天文台が見えます。


入り口を入ると見事な螺旋のスロープで地下まで歩いて行きます。


最初は特別展のニコライ・テスラ展。ニコライ・テスラ(1856年 - 1943年)はクロアチア生まれのセルビア人で、アメリカに渡ってエジソンの会社やウェスティングハウス社で働いていた発明家💡。テスラと言えば、電気自動車のテスラが今や有名ですが、会社名はこのニコライ・テスラに敬意を表して付けられたそう。


テスラは電気のAC(交流)、ラジオやラジコン、蛍光灯などを発明したことで有名です。正直アメリカに住んでいた時も彼の名前を聞くことはありませんでした。当時は有名人だったらしいですが、亡くなってからは随分忘れ去られていたようです。


多くの展示物はセルビアのベオグラードにあるテスラ博物館から来ていて、彼の発明の多くがデモで実際に見ることができ、センサーに手をかざすとスイッチオン。常設展も含めて説明文はカタルーニャ語、スペイン語、英語、フランス語の四か国語で書かれていて、説明文を読んでからデモを見ると電気の仕組みが良く分かります。ちなみに高電圧を放電しているので、ペースメーカーを使用している人は入場不可でした。


交流をつくる発電機。


上部の電源と下部の宙に浮いた電球↓。繋がっていないのに電磁気の力で電気がついてます。いわゆるワイヤレス技術。戦前のずっと昔にもうすでにそんな技術があったことに驚き!


凄まじい空中放電の実験中に椅子に座って平然としているテスラ。


時折係員が来て実際に空中高電圧放電のデモもやっています。すごい音!


ワイヤレスで送電できる巨大な送電塔を建てて、世界どこでも電気にアクセスできるなんていうことを考えていたとのこと。今で言ったらスマホのワイヤレス充電というところでしょうか?彼のアイディアは現代でも革新的です。エーロン・マスクが会社をテスラと名付けたのもなんだか納得。


この特別展はホントに楽しくてここで1時間くらい費やしたのでは?という感じでした。残念ながらこの翌日でこの特別展は終わってしまったとのこと。終了前にお伝えしたかったので残念…


特別展でエネルギーを使ってしまったので、常設はさらーっと見学しました。生物、新化、地学、物理などなどかなり幅広い分野の科学の展示があります。


テスラ展のようにデモもたくさん!ただこちらはボタンを押さなくてはいけません。コロナ直後はこういうボタンも押すものは使用禁止でしたが、今や押し放題。


蛇口から出てくる水は実はたくさんの水の粒からできている、というデモ。


そしてこの博物館で一番スケールの大きい展示がこれ。


ジャングルがあってその下には魚が泳いでいます!


中に入ることができますが、「肉食魚がいるのであなたの美味しそうな手を水槽に入れると危険。」というようなことが小さい標識に小さく書いてありました…。


熱帯魚、熱帯の野鳥、なぜかカピバラさんもいました。動物園、水族館、植物園?何でもあり。


最後は、ダーウィン、アインシュタイン、キューリーと記念撮影をして、2時間15分ほどでした。


2019年に大幅リニューアルが行われたようで、デモが中心の展示で全体的に良くできていました。特別展のテスラ展が飛び抜けて面白かったので今後の特別展も期待できそうです。今回はいきませんでしたが、プラネタリウムもありました。


民間の科学博物館ということであまり期待していなかったのですが、大満足!大人も子供も楽しめそうです。そしてモダニズム建築や現代建築を楽しめるのも嬉しいです。


2022年2月現在、拝観料は一律6€でプラネタリウムは別料金です。


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