top of page

政治色とラテン色満載のバルセロナのナショナルデー・パレード

10月12日はスペインはDía de la Fiesta Nacionalという祭日。スペイン語を話す国々を意味する「ヒスパニックの日」とも呼ばれるらしいです。ネットで翻訳を探すと建国記念日と出てきたりしますが、駐日スペイン大使館サイトでは英語のカタカナ表記で「ナショナル・デー」と書いてありました。実はこの日はアメリカでももともと祭日(といっても十月の第何月曜日と定めているのでアメリカでは前日)。アメリカもスペインも由来は「コロンバスのアメリカ大陸発見の日」


アメリカでは、先住民がいるのに「発見」したなんていうのは白人の視点、コロンバスの到来は植民地化の象徴、という風潮のためコロンバスの日を祭日としない州が今や大多数となっています。


中南米の旧スペイン植民地諸国でもこの日は祭日だそうですが、アメリカと同様に「人種の日」、「非植民地化の日」などと名前が変えられている国が殆どようです。


その中で、スペインでは今だにナショナル・デ―として祝っているよう。スペインでも時代錯誤か由々しき伝統かという議論があったりするのでしょうか?


それはさておき、この日は何かしらのデモだかパレードだか何かしらのイベントがあるという漠然とした情報は持っていました。そして恐らく、スペインのナショナル・デ―というからには、カタルーニャの独立に反対する親スペイン派が集まる格好の日だろうなということは想像できました。そうすると恐らくそれに対抗して独立支持派もデモをやるんだろうなとも。


そして何かしらのイベントが行われるらしき通りであるPasseig de Gràciaをたまたま通ると…


ボリビア人らしき民族衣装を着た人々が大勢!


どうやらパレードのようです。


先頭の方に行ってみると、親スペイン派のプラカードが鉢植えにたくさん。ブレグジット(英国の離脱)とキャテグジット(カタルーニャの離脱)を結び付けてどれだけ分裂を生むかということが書いてあったり。


私たちはカタルーニャ、そしてスペインでもある、と書いてあったり。


そして先頭は、親スペイン派の人たちがデモをしていました。極右政党のVOXのサポーターもちらほら。何年か前のカタルーニャ独立の住民投票のときは、独立派が過半数を上回りましたが、棄権した人も多かったとの話。実際どれくらいの人が経済的影響も考えた上で独立を支持しているのでしょうか?


その後は、中南米のスペイン語圏諸国の旗を持った人々。親スペイン派のデモとは別なのかイマイチ区別がつきませんでした。


そしてその後、まるでボリビアやペルーに迷い込んでしまったかのような民族衣装をまとった人々のダンスが永遠と続きます。


そういえば、もうコロナ規制はどこかに飛んでいってしまったようで、マスクやソーシャルディスタンスはどこへやら…。あんまり気にならなくなってきている自分も怖い…。


そしてパレード参列者は若い人だけかなと思ったら、年配の女性(最高齢は恐らく60代)も結構いて、ミニスカに生足で元気に踊っていました。


ダンスは女性のほうが気合が入っています。男性陣はちょっといい加減。


衣装もかなり凝っています。


ほんとにカラフル。


こちらはビデオで。


こちらもビデオ。


全然何が起こるか知らなかっただけに、かなり楽しめました。バレンシアも相当数の中南米からの移民がいましたがバルセロナはもっといるのでしょう。


励みになりますので、是非以下ブログランキングサイトのクリックをお願いします!

 ↓ ↓ ↓


Desert Nature
bottom of page