以前ご紹介したバレンシア郊外の市場で売られる馬肉の話。そのとき、「馬肉を市場で売っているのであれば、馬肉を出すレストランやバルがあるはず!」と思いネットで調べてみると、バレンシア市内に一軒ありました(そして郊外に数件)。それが、以前ご紹介したビーチに近いカバニャル地区にある「La Pascuala」。なんでも馬肉入りの特大ボカディージョ(バゲット風のパンにいろいろ挟んだサンドイッチ)が名物の老舗だとのこと。
いろいろレビューを読んでいると特に週末は予約しないと無理ということだったので、月曜日の朝一番、開店時間の朝9時過ぎに行ってみました。
1921年創業。何年か前に立ち退きを強いられ、今は新しい場所で営業しているとのことで、比較的新しいビルの一階に入っています。9時を少し過ぎたくらいに着きました。まだちらほら人がいる程度。
入ると、おしゃれなタイルの壁。カバニャル地区特有のデザインが施されています。
午前中のAlmuerzoのセットはボカディージョ(フルかハーフ)+ドリンク(アルコール可)+食後のコーヒーがセット。
最初は、「飲み物は?」と聞かれ、サングリアをオーダー。そうするとサングリアと共にオリーブとピーナツのお通し。サングリアはアルコール控えめ。周りの人たちを見るとビールや水、コーラなどまちまち。
飲み物が出ると今度は、「食べ物は?」と聞かれるので、「Almuerzoのコーヒー付きセット」というと、「コーヒーは後で聞くから、食べ物は何を食べるの?」ということだったので、私はSuperという馬肉、トマト、オニオンとベーコンのハーフのボカディージョを、パートナーはPepeというポーク、ベーコン、フライドポテトのハーフをオーダー。
馬肉サンド↓は上のベーコンしか見えませんが、ハーフサイズで25センチくらいはある感じ。アメリカのサブウェイでも大きいサイズはフットロング(30センチ)なのでフルサイズの大きさは分かってもらえるかと思います。
ポークはこんな感じです↓。フライドポテトは輪切りのポテト。周りを見回してフルサイズを頼んでいたのは一人だけで、その長さにはびっくり!
パンは普通。ベーコンが油が多めなのでそれでサンドイッチ全体をしっとりさせている感じです。評価はまあまあといったところですが、実はこの脂っこいベーコンが一番美味しかったです。馬肉はやっぱりちょっとだけ癖があって、あんまり馬肉を選ぶ意味はないかなと思いました。
食べ終えるとまたウェイター・ウェイトレスがやってきて、「コーヒーは?」と聞くので、「Cremaet」を。
バレンシアでは「バレンシア特有のコーヒードリンク」と言っているようですが、カタルーニャでは「Cremat」と名前もあまり変わりないです。フランスなどでも似たようなものがあるらしいですね。Cremaetはコーヒー、ラム酒 、砂糖、シナモンなどのスパイスが入っていて、特に冬には体の温まるドリンクです。ここのお店のは追加料金でなかったせいもあるのか、アルコールは低め。まあ、あんまり月曜の朝から酔っても廃人っぽいので丁度いいくらいです(笑)
アルコールドリンク2つと大きめのサンドイッチで5.95ユーロは安いです。注)週末やテラス席は追加料金。
帰るころには随分人が入っていました。数々の写真が飾られているところがいかにも老舗。
流れ作業のオーダーの仕方といい独特の文化のあるお店で、面白い経験でした。
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