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ミロ美術館の舞台裏ツアー:普段はお目にかかれない作品群を見るレアな機会!

更新日:2022年2月10日

バルセロナ市主催で、美術館や博物館の普段は見れない舞台裏のガイドツアーが開催されました。これはInMuseuというイベントで毎年開催されているようです。多くの公立の美術館・博物館が参加していますが、私立では唯一ミロ美術館が参加していました。


このイベントのガイドツアーは全て無料!ミロ美術館は普段は拝観料が13€するのでお得です!


ミロ美術館は、去年の9月のメルセ祭の時に無料開放されて、そのとき訪れています。今回のInMuseuは地元の人向けのイベントなので、すでに訪れたことが前提となっているような雰囲気でした。


ミロ美術館はバルセロナで生まれ育ったジョアン・ミロ本人によって設立され、217 の絵画、178の彫刻、9の織物、4 のセラミック、8,000の図画、そしてほぼすべての版画が所蔵されているそうです。ほとんどの作品はミロ本人からの寄付。カラフルでキュートな作品が多くほんと見ていて楽しい美術館です。



ツアーの最初は地下の展示されていない所蔵作品の倉庫へ。廊下には作品を輸送するのに使う木のクレートがちらほらと並んでいます。ちょっと行くとオレンジの重厚なドア。


ガイドがカギを開けて入ると作品を移動・輸送する前の準備部屋がありました。大きなテーブルがあり、周りには新しいフレームなどがキレイに並べられ、シンプル。ここから世界中の美術館へ送られたり、上の階の特別展に運ばれたり。大きい作品は扉からは入らないときは窓から入れたりと大変そう。


そしてその隣にあるのが普段は展示されていない絵画が所蔵されている部屋鍵のほかに指紋(あるいは静脈)認証で重たい扉が開きました。ツアーグループにもセキュリティー1名が付きっきりです。写真撮影は禁止😢部屋は全て空調で特定の気温と湿度に保たれているとのこと。


パートナーが怒られたときに取った写真↓スライド式の網目のパネルに100を超えるくらいの絵画が両面に掲げられています。大きなものから小さなものまでさまざま。


抽象画でないミロらしくない絵画もいくつかありました。ガラスの額縁に入っていないもの、額縁自体ないものも結構あり、あまり近づくとセキュリティーに注意されます…特に印象に残っているのがこの作品。月夜に踊るバレリーナと抽象的な図柄のコンビネーション。


そしてお隣には彫刻や版画の版を保存する部屋が↓。15畳くらいの狭い部屋のスチール棚に結構無造作に置かれています。ミロの版画は原版からプリントしたものをアメリカのギャラリーで見かけてことがありますが、数十万円くらいと結構手の届く値段だったのを覚えています。写真の引き出しには版画の版などが保存されています。


彫刻は美術館の前にこんな↓作品が飾られていて、そのミニチュア版もありました。


アメリカの芸術家、アレクサンダー・カルダーのモビールなどミロ以外の作品もチラホラ。カルダーの作品は大き目のものがミロ美術館内にもいくつか展示されています↓。ミロとカルダーは同様の芸術的な感性を持ち、友情関係を築いたそうです。


舞台裏見学を終えて次は特別展の紹介。主にミロの彫刻の制作過程を説明したもので、ガイドがかなりおたくっぽい学芸員で、自分の世界に浸ってる感満載で正直退屈… 無理に1時間のツアーにしたような雰囲気でした。


美術館の舞台裏ツアー、最初はドキドキで、いろいろ見れて感動しました。普段見れない作品が見れる貴重な体験でした。


美術館自体はミロの作品が好きなのであれば是非訪れるべきと思います。ここのほかにマヨルカ島に彼のアトリエを美術館にしたものがあります。バルセロナ市内にもいくつかミロのパブリックアートもあるのでそれらを巡るのも。


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