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パタタス・ブラバスがとにかくすごい、ノスタルジックな気分になれるバル:Taberna Amparin

更新日:2021年11月23日

普段用事で訪れることのないであろうバレンシア市内の南にあるL'Hort de Senabre地区。いろいろな人種が集まっていて、アフリカ系、インド系の人たちも多く、よさげなカフェが並んでいるようなエリアと時間が60年くらい止まってしまったようなエリアが混じっている不思議な地区です。この地区の北側にはインド系スーパーが何軒かあるので行ったことがあります。


市内でパタタス・ブラバスが美味しいお店をネットで探していたところ、見つけたのがTaberna Amparin。バレンシア市で一番おいしいパタタス・ブラバスのあるお店としていくつかのサイトに紹介されていました。写真ではかなり古めかしい感じのお店でしたが、全体的なレビューもかなり良かったのでちょと前に行ってきました(バレンシア州はコロナ規制のため、今日からすべてのレストランやバル閉店しています)。


L'Hort de Senabreという地区でもちょっと労働階級っぽい時代が止まってしまった感のあるエリアにありました。お店のサインだけを見ると、今どきの感じです。


ところが、視線を下に移すと、なんかさびれたような侘しい雰囲気が漂っています。手前にいるお客といい、労働者が仕事で汗をかいた帰りに寄るような…。ちょっと入りにくい感全開!


ですが、勇気を出して入ってみました。40代前半ぐらいの男性店員が二人。読んだレビューにはオーナーの40年間築き上げてきた軌跡が綴られていて、彼のお母さんが作っていたパタタス・ブラバスのレシピを受け継いだと書いてありました。もともとのオーナーは引退して若い世代に引き継がれたのでしょうか。


このカウンターも古めかしいですが、後ろの樽がいい感じを醸し出しています。


ガラーンとしているのはソーシャルディスタンスの規制せいだと思います。


殺風景は殺風景なんですが、結構この壁の青と緑のタイルがいい味出しています。テーブルと椅子も60年代くらいを連想させます。ちょっと前まで駅のカフェテリアとかで見かけたような気もしますが、最近はこんなのあんまり見かけませんね。



メニューはカウンターの横の壁に。一見不愛想な店員でしたが、英語で丁寧にメニューを説明してくれました。シンプルかつスタンダードなメニューです。


もちろん、まず頼んだのはパタタス・ブラバス。レビューの写真で確認していましたが、実際これがでてくると分かっていてもびっくり!


分かりますか?このお皿からこぼれるほどたっぷりのったソース。やっぱりこぼれるのが分かっていて受け皿があるんでしょうね…。ポテトはアツアツでなかったのが残念ですが、ソースはクリーミーで絶品。やっぱりこれだけのソースがかかっていると、どうしてもポテトを食べ切るとソースが残ってしまいます。ここスペイン、結構さっさとお皿を下げるお店が多いので下げられないように警戒していたのですが、ポテトがすっかりなくなってもここの店員はお皿は下げません。恐らく、みんなこのソースにほかの食べ物をディップするからだと思います。なんでもこのお店1日に150キロから180キロのポテトを揚げるそうです。


そして、カタクチイワシのフライ。揚げたてのアツアツかつ塩分控えめで美味しかったです。


いかのフライは塩がけっこう効いていました。


とにかくみんなシンプルで「40年前ってみんなこんな感じだったんだろうな」とノスタルジックな気分にさせてくれるバルです。


驚いたのが、ワインにこだわっているらしく、銘柄を指定しないハウス・ワインでも結構いいものが出てきます。そして壁にはワインのボトルがずらーっと並んでいます。普通のバルだとホントにそこらへんのスーパーでボトル2ユーロぐらいで売っているものがでてきたりすることもよくあります。ここは目の前でボトルからついでくれるので、ネットでチェックしてみたらやっぱり比較的いいもので、赤も白も美味しかったです。


とにかく古き良き時代を感じさせるお店でリピ決定です。こういうお店はコロナ禍を生き延びてずっと続いてほしいです。


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