スペインの夏の飲み物の代名詞、オルチャ―タ(horchata)。
スペインのオルチャ―タは、チュファ(chufa)と呼ばれるキハマスゲという植物の地下茎(英語ではタイガーナッツ、tiger nut)を絞り、水、砂糖もしくは蜂蜜を加えて作られます。砕いた氷を入れて混ぜフラッペ状にしたものもあります。豆乳やアーモンドミルクのように、乳白色や少し黄色がかった乳白色で、まろやかな味わいと独特の香ばしい風味が特徴。
スペイン全土で楽しめるようですが、スーパーで売っている加糖のパックのものは結構砂糖が入っていてとっても甘いです。「オルチャ―タ」はメキシコや中南米諸国などでも飲まれますが、そちらはチュファではなくお米などが原料だそうです。
このチュファですが、栄養価が高いことから最近ではスーパーフードとして注目を集めています。
スペインでチュファは主にバレンシア市のすぐ北にあるAlborayaという町とその周辺で栽培されていていて、私も何度かサイクリングで訪れています。夏にはチュファが採れるキハマスゲが生い茂ります。稲っぽい感じでしょうか↓。この景色何度か見てますが、バレンシアらしくって好きです♪このあたりはキハマスゲだけでなく、アーティチョーク、玉葱などいろいろな作物が育てられています。ところどころにチュファを加工する工場があり、団体にツアーを行っているところもあるようです。
町の一大産業なので町のレンタル自転車もチュファ・バイク!チュファが自転車に乗っているロゴ…
バレンシア市内にもオルチャ―タを出すカフェ(オルチャテリア、horchateria)がちらほらありますが、Alborayaに行くとそこら中オルチャテリアだらけ!さすが生産地だけあります。
通常、オルチャテリアではオルチャ―タの他に普通の飲み物やアイスクリーム、チュロスなどもありますが、オルチャ―タとセットで食べるのがファルトン(fartón)↓という細長い甘い菓子パン。お店によってドーナツぽかったり、パンぽかったり、パイっぽかったり生地が異なります。これをオルチャータに浸して食べるとのことですが、個人的にはそのままで食べたほうがいいと思います…。オルチャ―タの歴史は少なくとも11世紀まで遡りますが、ファルトンは比較的新しく、1960年代に「オルチャ―タに合う食べ物を」ということでAlborayaのPoloさんという家族が作ったそうです。
このほか、オルチャ―タのアイスクリームなんかもあります。スーパーで売っているオルチャ―タは甘すぎて個人的に苦手なのですが、Alborayaのオルチャテリアをいろいろ試したところ、あっさりスッキリしているオルチャ―タも結構あって、すっかり気に行ってしまいました。今後、地元のサイトで上位にランクインされるオルチャテリアを随時紹介して行きたいなと思います。
励みになりますので、是非ブログランキングサイトのクリックをお願いします!
↓ ↓ ↓
Comments