自転車は、温室効果ガスを抑えエコなことと、健康にも良いことから、スペインでは通勤や通学だけでなく、様々な目的で乗る人が増えています。スペインのバレンシアは、自転車で観光するのにとても最適な街です。実際、ヨーロッパ各国からのたくさんの観光客が自転車を観光の手段として利用しています。もちろん、メトロ、トラムやバスなどもあり、観光地でよく見るホップ・オン・オフ自由のダブルデッカーバスも走っていますが、自転車でバレンシア観光をすることが便利な理由をここで7つ挙げて、是非皆さんに自転車で街を楽しんでもらえたらと思います。
1.バレンシアは雨がほとんど降らないため、濡れる心配は無用!
太陽がまぶしいスペイン。バレンシアは、年間の日照時間が2,660時間、年間降水量も454ミリ。これと比べて、東京は日照時間1,870時間、年間降水量は1,530ミリです。雨の降る量は東京の3分の1!雨が降ったらどうしよう、と心配する必要もあまりなく、自転車で周るには最適な気候です。
2.自転車に丁度良い街のサイズ
バレンシア市の面積は134.6 km2 。単純に正方形だとすると11.6キロ四方です。旧市街周辺からなら、どこへ行っても大体6キロ以内となります。このため下手に電車やバスに乗るよりも、早く着くということがよくあります。バスが遅れて待ちぼうけ、なんていうこともありません。旧市街だけなら徒歩で歩ける距離ではありますが、バスや地下鉄は通っていないので、自転車は旧市街の外から中に行くのにも便利。バレンシア市のすぐ外にも、自転車で行けるみどころがいろいろあります。例えば、夏によく飲まれるドリンクのオルチャ―タは、バレンシア市すぐ北のアルボラヤが発祥の地。美味しいオルチャ―タとその原料であるキハマスゲ(ショクヨウガヤツリ)の畑を見にいくにも自転車が便利です。また、バレンシア市内ではありますが、ちょっと中心から離れているパエリア発祥の地として知られるアルブフェラへは、自転車ルートがいくつかあり、海岸や松林の自然を楽しみながらサイクリングができます。
3.平らな地形
バレンシア市内は、ほぼ平らで、自転車には最適です。海岸から内陸に向かって少し標高が高くなりますが、一番高いところでも標高36メートルほど。丘と呼べるようなところもありませんので、体力があまりなくても安心です。唯一の問題は旧市街のガタガタ石畳でしょうか…
4.自転車専用レーンが市内をくまなく走る!
バレンシアには、全長156kmにも及ぶ自転車専用レーンがあり、今後もどんどん増えていく予定です。とくに、旧市街の北側を東西に占拠するチュリア公園には、端から端まで8キロに渡る自転車専用レーンがあり、信号や横断歩道がないので止まることなく木々や芝生を眺めながらサイクリングができます。チュリア公園は中心街からビーチへ向かうのにも便利です。
(バレンシアのサイクルロードの地図)
5.レンタルサイクル・ショップがたくさん!ホテルで貸し出しも!
バレンシアでは街のあちこちにレンタルサイクル・ショップがあります。旧市街に特に集中していますが、住宅街などにもぽつぽつとあります。大抵、時間毎や日数で借りることができ、1日当たり12-15ユーロくらいが相場のようです。また、ホテルによっては、レンタルを行っているところもあり、中には宿泊者は1日無料というところも。
5.ビーチにも自転車で行ける!
そして、ビーチに行くのに、電車やバスではちょっと…という人もいるかと思いますが、一番近いビーチは旧市街から6キロほどなので、ビーチにも自転車で簡単に出かけられます。ビーチには駐輪場も十分にあり、帰りも自転車に乗っているうちに髪も大体乾いてしまいます。
6.コロナ禍でも安心!
コロナ禍では、電車やバスが混んでいたらどうしよう、と心配になりますね。特に通勤時間帯は心配です。自転車であればその心配はありません。
7.興味のあるものを見つけたらすぐ立ち寄れる!
自転車に乗っていると、街中でいろいろな発見があります。新しいお店を見つけたり、インスタ映えする落書きを見つけたり、好きなところ、気になるところで立ち寄ることができます。メトロだと外が見えないですし、バスでもすぐ通り過ぎてしまうので、気になるところがあってもなかなか立ち寄ったりできないですよね。
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