バルセロナのミシュラン二つ星のDisfrutar。半年先まで予約が埋まっている有名店ですが、もうちょっとカジュアルな姉妹店がCompartirが今年の夏にバルセロナにオープンしました。
Compartirはすでにコスタブラバのカダケスに1号店があり、バルセロナは二店目です。
写真を見た感じではプレゼンテーションもとっても美しく、レストラン批評家のレビューもポジティブだったので行ってきました。
Compartirはスペイン語で「シェアをする」という意味で、ここのレストランは数品目を除いて全てみんなでシェアして食べることが前提。
目の前通ったことは何度かあるのに気が付かなかった…
入ると席と席の間も結構空いていて広々。店員が「Good Evening!」と言ってくるのですが、6回くらい言われるとちょっと気持ちが悪い… それ以外の雰囲気は落ち着いていていい感じ。
シェアすると言ってもタパスだけでなくメインもあります。生牡蠣もいくつか。
アミューズとして出てくるサンドライ・トマトのクリスプ。キッチンタイルに合わせたにくい演出。
パンとどんぐりを餌としたイベリコ豚の生ハム。どこか他でつくっているものなのでオリジナリティはないですが美味しいです。
表面を軽く燻ったサバ。何といってもビジュアル!オリーブはそれほど好きではないので、ちょっとオイルのオリーブの香りがきつかったです。サバは塩味が効いていますが、ほぼ生に近い状態。お魚自体はとっても新鮮で美味しいです。
ウニ形をした器に盛られた一品。蟹の身が入った蟹ベースのソースにアボカドソースの2層になっています。見た目もインパクトありで、意外とあっさりしていて今までにない感覚で面白かったです。
子牛のタルタルとうずら卵のブリオッシュ。ブリオッシュというよりも固めのカレーパンの生地のような感じです。もう一つあるブリオッシュはDisfrutarでも出しているもので35ユーロ。こちらは15ユーロ。タルタルがとろとろで美味しいです。
カタルーニャ風ホタテとチキンジュース&ポテトのコンフィ。メインはあまり遊び心がないのがちょっと残念。スペイン産のホタテは日本のものに比べると小ぶりでより淡白、食感もちょっと違うので好みは分かれそう。私は日本のホタテのほうが好きです。
イベリコ豚のフィレにクスクスとオレンジ&モロッコのスパイス。晩さん会のようなドーム型の蓋付で運んでくるのでゴージャス。これがお肉もとっても柔らかく、そしてオレンジとスパイスとの相性もよく美味しかったです。クスクスはかなりアルデンテでいつも食べるものと食感が異なりました。
クレームブリュレ。フォーム状のものは初めて。味はやっぱりクレームブリュレでまあ普通。
デザートワインはカタルーニャ産、DOQPriorat、Clos FigueresのSweet 2020。Sweetというほどスィートではなく甘党でない私には丁度良く美味しかったです。
一人当たりお酒を普通に飲んで70ユーロ弱くらいでした。見た目も美しいものが多く、どういうものが出てくるか楽しみがあります。味も全体的に安定していて美味しく、ハズレはありませんでした。ただ感動する美味しさのものはなかったです。
メニューはそこまで豊富ではないですが、前菜を中心に頼んでいる人が多いようなので、次回機会があればもっと前菜をいろいろ試してみたいです。
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