キリスト教のレント(受難節)の節制が始まる前の木曜日(今年は2月24日)は、スペインなど一部のヨーロッパの国でお祝いが行われます。ここカタルーニャ州ではカーニバルの始まりで、カタルーニャ語ではDijous Grasと呼ばれています。
そしてこの木曜日はごちそうを食べて祝うそうです。ここカタルーニャ州ではブティファラと呼ばれるソーセージ、トルティーヤ(スパニッシュ・オムレツ)やCoca de llardonsと呼ばれるパン生地の上にベーコンや松の実が載ったスイーツなど↓が食されるようです。見た目はあまりごちそうという感じではありませんが… バルセロナではこの日街のいくつかの文化センターなどでトルティーヤの品評会が行われていて、恒例となっているようです。
ポーランドでは穴の開いていない中にジャムなどの入ったドーナツ、pączkiを食べるのが習慣になっていて、シカゴに住んでいるときは職場のポーランド人の掃除のおばちゃんが毎年差し入れしてくれました。最近では、このドーナツは北米全土に広がっているようです。
さて、バルセロナではこの木曜日に、l’Arribo de Barcelonaといって、カーニバルの王様と女王が到着して、パレードを繰り広げ、カーニバルの開幕となります。そして、お祝いは次の水曜日の「灰の水曜日」まで続きます。写真を見るとあまり大したことはなさそうでしたが、スペインで初めてのカーニバルなのでこのオープニングを見に行ってきました。
観光のど真ん中、ランブラス通りの一番海に近いところから出発して、ボケリア市場の隣、市の文化センターがあるPalau de la Virreinaまで1キロない行程です。
開始午後6時の数分前に到着すると、いつものヒガンテスの巨人人形が待ち構えていました。
開始前にカーニバルのマスクを配っています。みんなこれを付けて観覧。
カーニバルの王様と女王様。ほぼカタルーニャ語で何を言っているのかほとんど不明です…この車両ともう一つの車両の計2台と意外と質素なオープニングパレード。
その先頭には歩いて周るカーニバル衣装を着た人たち。50メートルおきくらいにパフォーマンスをしながら通りを上って行きます。
しばらくかかりそうだったので、ボケリア市場に寄ったりしながら、式典の行われるパレード終点のPalau de la Virreinaへ向かいました。
そうすると逆方向からロシアのウクライナ侵略に反対する主にウクライナ人と見られる人々のデモがやってきました。1,000人くらいの参加者でしょうか。母国が侵略されている彼らのことを思うといたたまれないです。時折拍手が起こり平和的でしたが、これでパレードの車両がしばらく身動きが取れなくなったようです。
聖エウラリア祭のときもそうでしたが、祭りのパレードのあるところにデモありというのはお決まりのパターンなのでしょうか?
王様と女王様も到着。いちおうストーリがあるらしいですが、これもカタルーニャ語。
大きな頭の人形が踊ったり、歌とダンスのショーが繰り広げられます。
そして、オレンジ色の紙吹雪が激しく舞います。(ビデオ)どうやら昔は本物の果物のオレンジを投げていたそうですが、いつからか禁止されたそうです。ベルギーやイタリアなどではまだ本物のオレンジが使われているところがあります。
フィナーレは花火!(ビデオ)
最初はかなりショボそうだなとがっくりきたのですが、終わってみたらまあまあ楽しめました。メインのカーニバルパレードなどは市内のそれぞれの地域に分かれて行われます。
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