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スペイン7不思議:Dunkin’とどうみてもパクリのDuffin Daglesが共存する不思議

更新日:2021年3月7日

個人的にスペイン7不思議の1つと思っている案件。


1950年にアメリカのマサチューセッツ州で誕生したドーナツとコーヒーが売りのDunkin’ Donuts。世界42か国に1万2千以上の店舗が存在する大手チェーンです。名前が日本でミスドを運営する清掃会社「ダスキン」に名前が似て紛らわしいですが、以前日本に進出していたこともあるようです。


アメリカの某大都市に住んでいた時は、Dunkin'はそこらじゅうにゴロゴロとあり、ダウンタウンではそれこそ職場のビルにもあるのに、道を挟んだ隣のビルにもあるという状態。なぜか大体はインド・パキスタン系のフランチャイズ・オーナーでした。アメリカでは街の人のコーヒーの好みは、スタバ派とDunkin'派の真っ二つに分かれるといいます。スタバとDunkin'のコーヒーは全く違いますが、甘いインスタント系のコーヒーが好きな人はDankin'派のようです。


このDunkin' Donutsに何もかも極似しているDuffin Daglesというドーナツ屋さんがスペインにあります。どうみてもパクリ



まず、Dunkin DonutsとDuffin Daglesは意外と名前は違うようでいて省略形は両方ともDD。事実Duffin DagleはDdという省略形を使っています。しかも字体とオレンジとピンクの配色も同じ。ドーナツのメニューもほぼ同じ!ちゃんとライセンス料を払っているのかパクリなのか分かりませんが、どちらのお店もクッキーモンスターのドーナツがあります。店のデコレーションや広告も似ています


そして驚いたことにスペインでは同じ街にDunkin' DonutsがDunkin' Coffeeという名前で共存しています。


最初は、「EU国でこんなことがあり得るの???」と驚きましたが、私の考えるシナリオはこちら。


そもそもスペインで商標の保護を得るには、最初にスペインで商標を登録し、その商標をスペイン国内での製品の販売やサービスの提供において使用する必要があります。Dunkin'がスペインに来る前にDuffin DaglesがDunkin'の真似をし、商標登録をしたのであれば、Duffin Daglesに権利が生じます。今回の件は恐らくこのシナリオでしょう。
例えDankin'がスペインで営業していなくても国際条約などでDunkin'などの世界的に有名な商標や商号を保護することはできますが、アメリカとEUの間にはそのような条約はありません。
それなら、Daffin DaglesがDunkin'をスペインから追い出せるのでは?と思いますが、Dunkin'はアメリカの大手。いくら自分たちに権利があったとしてもDunkinの財力には叶わないので、怒らせると逆効果。できるだけ波風を立てないようにしている。そんなわけで、おかしなことに本物とパクリが共存している。

というところでしょうか…。


Duffinはまだ怖くて試せないのですが、試された方がいましたら是非感想を聞かせてください。


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