バルセロナのメルセ祭。今年で150周年だそうですが、その存在は結構最近知りました。メルセ祭の9月24日はバルセロナ市は祭日だそうで、パレードや美術館・博物館の無料開放などが行われ、その前後にも様々なコンサートやイベントが開催されます。
24日の夕方5時からのメルセ祭パレードと夜8時からの火の祭典Festa del Focは、コロナ禍のため予約制ということで予約していきました。 午前11時からは世界無形遺産に登録されている人間が積み重なって塔を作る「人間の塔」は予約なしで観覧できたらしいですが、そちらはパスしました。
メルセ祭パレードとFesta del Focは、人が密集しないようにチケットのある観客のみがブロックに分けられて観覧するということでした。チケットを見てもオフィシャルサイトを見ても、それ以外になにも書かれておらず、入口はどこ？など詳しい情報は載っていなかったので、開始1時間くらい前に行ってウロウロしていました。
場所は、高級ブランドが並ぶPasseig de Gràcia。ガウディのカサ・ミラなどもあり歩道も広く、例えるならバルセロナのシャンゼリゼ✨行ってみると歩道と車道の境目に腰の高さほどの柵が設置されていました。チケット保持者の入り口は恐らく道が交わるところだろうなと想像はできました。
通りの北側を歩いていると、パレードに参列するgigantesと呼ばれる巨大な人形が置かれていました。
ずらーっと並べられた巨人は圧巻。
みんな並んで写真を撮っています。
しばらくして開始時間が近くなっても入場の雰囲気が全くないので、係員に聞いてみると「チケット保持者は17時の開始時間きっかりに柵の内側への入場が可能」ということでした。
時間になると「チケット保持者は入場」と言う声がかかりましたが、特に拡声器を使うでもなく係員が１人だけなので、みんなわーっと一斉にチケットも見せずに入っていきました。そもそもチケットはQRコードでスキャンするようになっているのにスキャンをする素振りも何もなし…チケットがない人もかなり流れ込んでいった感じ。しかも柵はそれぞれ繋がれていないので動かせばすぐに柵内に入れ、そうして入場している人も多数。そして柵の外からも問題なく近くで見れるので、「チケットを持っている人しか観覧できない」というのは真っ赤な嘘😲実際コントロールはほとんどなしの状態でした。
そして極めつけは柵の内側もマスクをしていない人が半分以上。バレンシアではマスク人口はかなり高いですが、バルセロナではバレンシアの半分以下！外国人（その多くは北ヨーロッパからの人々）でマスクしていないのは圧倒的ですが、地元民と見られる人たちでもかなりノー・マスクです。法律上は屋外でも1.5メートルの距離が確保できないときはマスク着用義務があるのに、隣との距離は15センチもない！そのため、できるだけマスクをしてない人のそばにいないようにしました。2-3層くらいになって結構な密です。
警察の姿はほぼなし、主催者（バルセロナ市）の係員も一人見ただけ！入り口は12か所ほどなので、せめて各入り口に4人くらい配置して、きちんとチケットを確認して、マスク着用を確認するくらいはしてほしかったです。
周りに気を付けながら気を取り直して、パレード観覧。
最初は騎馬隊の行進。
そして様々な巨人や音楽バンドの入場。バレンシアの火祭りと一緒でバルセロナ市のそれぞれの地区に分かれて参加しているようでした。
怪物も次々と出てきます。
巨人の踊る姿はかなり滑稽です。コロナ禍でキャンセルになっていますが、バレンシア州にも巨人のパレードいろいろなところであります。
巨人の操作は結構体力がいるようなので、時々スカートの中から人が出てきて交代しています。
後ろから見ると巨人たちの大行列が良く見えます。そして密の様子も…。
人間の塔。これはちょっと簡単なバージョンでしょうか？日本の運動会の組体操プラスくらい？
巨人のダンスも滑稽ですが、巨人でない人達のダンスも滑稽。
ちょっとレトロな大道芸人たちも。
バレンシアでもパレードの中止は今でも続き、私にとってスペインで初のパレード観覧でした。特に巨人のパレードは初めてなので楽しめました。
密でしたが、スペインのワクチン接種完了は76％強、私たちはできるだけマスクない人を避けていたのでなにも起こらないことを祈るばかりです…。夜の部の火の祭典Festa del Focはどうなることやらとちょっと心配…こちらはまた次回。
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