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オープンハウス・バルセロナ:世界遺産のサンパウ病院で普段一般公開されていない建物へ!

更新日:2021年10月27日

バルセロナの世界遺産はガウディの建築の他に、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー (Lluís Domènech i Montaner)設計のカタルーニャ音楽堂とサンパウ病院があります。


その世界遺産のサンパウ病院は、48の建物から成り、現在は病院としての役割を終え半分ほどが一般に公開されています。そして残りはバルセロナ自治大学のキャンパスとして現在も使用されています。敷地内には治療を行うサンパウ病院も健在するのですが建物は新しく建てられています。


今回は48Hオープンハウス・バルセロナというイベントの一環でこのバルセロナ自治大学の建物2棟でツアーが行われるということでそのうちの一棟、Casa Convalescènciaに行ってきました。もともとは他の病棟で回復に向かっている患者が転移してきて快方を待つ棟だそう。現在は大学のキャンパスなので教室や図書館、レクチャーホールなどがあります。美しい世界遺産の建物で毎日勉強できる生徒は幸せ✨


ちなみにウェブサイトの情報が分かりづらく、普段公開されている受付に行ったら「そんなツアーはやってない。」と門前払い。外の係員にウェブの情報を見せたら、「あー、それね。ここ左にまっすぐ行くと守衛のいるところがあるからそこだよ。」というので行ってみると誰もおらず。私と同じく門前払いされた家族4人もうろうろ。一般公開されているのは対角線上にサグラダ・ファミリアが望めるこちらの正面玄関の近く↓


もうちょっと先に行ってやっと列を見つけました。すでに20人くらい並んでいました。サインは小さくて分かりにくい!


先ほどの正面玄関のような派手さはないものの素晴らしい外観。ちょっと見にくいですがドームはタイルでカラフル。カタルーニャ地方のモダニズムやアール・ヌーヴォーに影響を及ぼしたドメネク・イ・ムンタネー。ガウディは彼の建築学校の教授時代の教え子だったとか。


1902年から1930年にかけて建てられたそうです。


正面玄関もいい雰囲気。


正面玄関を入るとこの豪華な階段。


タイル・ワークがとにかく素晴らしいです。一階のホール部分のタイル画は病院のパトロンについて描かれているそうです。


階段正面のタイルワークが鮮やかで一番目立ちます。


バルセロナ郊外のEspluguesとバレンシア市郊外のManisesで作られたタイルだそうです。


とにかく見事。床や手すりは大理石や石灰岩。


階段は光がさんさんと入り込み建物で一番明るい場所。


もともとはチャペルだったというドームのある広間は今はレクチャーホールとなっています。昔はこのドームを境に左右男女に分かれていたとのこと。100人分ほどのベッドがあったといいます。


カラフルなステンドグラス。


教室もタイルが鮮やか。私の通ったアメリカの大学も小さい教室はみんなこの椅子だったので懐かしい!レンガの柱もアクセントになっています。


このほかに地下の図書館なども見学。食堂などもあるようですが、ツアーには組み込まれていませんでした。


ツアー後に大学のキャンパスをふらーっとしてみました。医学部もあるらしく、白衣を着た人々が外で休憩していました。大学のキャンパス見学が大好きで世界中でふらーっとキャンパス見学するのですが、ここも平日に入れるビルもあるのかもしれません。


キャンパスにはタワーがとってもキュートな建物もちらほら。


こちらの建物は正面玄関が一般道に面していて、教会のようです。


バロック様式と融合した建物も。


30分弱ほどのボランティアによるツアーでしたが、とっても満足✨市内や郊外のあらゆる建物で行われたオープンハウス。予約制のところとそうでないところがあって、予約不要のところがほとんどなので他にも行こうかなと思いましたが、朝一でないとどこも長蛇の列。土日2日間のイベントなので2軒くらいがマックスかなと思います。


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