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アメリカのちょっと変わった冬のお祭りとスペインのお祭りの意外な共通点

更新日:2023年2月3日

2月2日、アメリカのペンシルバニア州にあるパンクストーニーという小さい町でグラウンドホッグ・デ―のお祭りが開催されました。


90年代の「Groundhog Day」というビル・マーレイ主演の映画で世界に知られたお祭りで、知っている方も多いかと思います。…と思ったら邦題は「恋はデ・ジャヴ」って全然違う!


グラウンドホッグ・デーにはフィルと名前の付いたグラウンドホッグが登場し、台の上に彼を置いたときに彼の影が見えれば、冬があと6週間と長く続き、影が見えなければ春が早く訪れるとされています。このお祭りはアメリカではテレビで全国生中継されます↓


今年も生中継で見ました!一度は行って生で見てみたいとアメリカに住んでいた時から思っていますが、相当田舎なのと朝7時半開催というネックが…このイベントの前には夜通しお祝いが続くようです、観客もほぼ酔っぱらっているっぽいです…


グラウンドホッグはこちら。別名ウッドチャック。主に北米のカナダやアメリカの東海岸のほうに生息するげっ歯類の動物です。


このお祭りの歴史は、1886年の地元の新聞に開催記録が掲載されておりこれが一番古い記録だそうです。実はもともとこのイベントはヨーロッパが起源。ドイツやオランダからの移民がアメリカで始めたと言われています。パンクストーニーだけでなく東海岸の方のその他の町でも行われるようです。


ヨーロッパの中世の時代、キリスト教では2月2日はクリスマスからちょうど40日で、クリスマスの最後の日とされてきたそうです。スペインではこの日はLa Candelera(ロウソクの意味)と呼ばれ大聖堂などでミサが行われキャンドルが灯されます。そのため、クリスマスのキリスト生誕の再現はここカタルーニャ州では今日取り外されるということです。下はその一つ、多くの人が訪れるバルセロナのフレデリック・マレー博物館の模型(う○こをしているカタルーニャ名物Caganer人形もちゃんといます)。


そして、この日は冬至からちょうど44日で、キリスト教が広まる以前から冬のちょうどど真ん中ということでお祝いされていたと考えられていて、「冬も半ばだけど春はいつ来るのかな?」と春の訪れを占うようになったようです。La Candeleraはこのお祝いが起源となっているようです。


ここスペインでも今日雨が降れば早く春が訪れ、降らなければ冬が長く続くということで、La Candeleraのロウソクに例えて、「ロウソクが泣けば春が早く訪れ、ロウソクが笑えば冬が長く続く」と言われるそうです。同じカタルーニャ州でもピレネー山脈の地域では、この日にクマが起きてきて、天気によって巣に戻って冬眠するか、冬眠を辞めて活動を始めるとされているそうです。冬眠すれば冬は長く…


ロウソク、グラウンドホッグ、クマと違えど海を隔てて同じ日に全く同じ占いをするお祭り。すでに春の陽気ですが、この日のバルセロナは雨は降らなかったので今年の冬は長くなるそうで、アメリカのフィルも冬が長いということでした。ちなみにグラウンドホッグのフィルの予想が当たる率は3割くらいなのだとか…


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