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ついにスコッチウイスキー蒸溜所ツアー!グレンマレイ蒸溜所へ

スコットランドには130を超えるウイスキーの蒸溜所がありますが、そのなかでもスペイサイドと呼ばれる地域が一番大きいウイスキー産地で、大半の蒸溜所がスペイサイドに。


キャンプをしたのは下のスペイサイドの地図の真ん中あたり。どこの蒸溜所を見学しようか考えていて条件は、

  1. あまりウイスキーは飲まないし、そこまで興味がないので、できるだけ安いツアー。

  2. 予約が前日、当日でもOK。

  3. レビューがいい蒸留所。

高いところは例えばマッカランは50ポンド以上。どちらみち北の方に行くので、Elgin(エルゲン)にあるGlen Morayという蒸留所に。当日の朝一番に予約して午後早くのスポットを予約しました。ツアーは一人7ポンド。


エルゲンの市の中心からは歩いて15分強。とっても可愛らしい町です。


15分ちょっと歩いただけで辺りは田舎の雰囲気。ウイスキー蒸溜所特有の三角屋根の建物が見えてきました。


Glen Moreyの一番安いClassicのボトルはイギリスのスーパーで普通に売っています。スペインではまだ見かけていません… もともとはビールを製造していたそうですが、1897年からウイスキーを作っていて125年の歴史。すぐ脇にはロッシー川が流れています。


ツアーの受付には、お土産屋さんとカフェもあります。お土産はよくホテルにあるミニボトルなどもあったり、良さげなお土産がちらほら。カフェ利用はツアーに参加しなくてもOK。


軽食もあり、ウイスキーのフライトなどもありますが、気になったのは右に書かれているシェーク!ウイスキーなしとウイスキー入りがあり、フレーバーもストロベリー、チョコレート、塩キャラメル、バニラとあります。ツアー開始まで1時間弱あったので、早速!


ウイスキーショット入り塩キャラメルシェークにしました。これが、やばいほど美味しい!ウイスキーと甘いアイスクリームがすごい合う♪「そっか、ウイスキーはロックや水割りではなく、甘いドリンクと混ぜればいいんだな~」と思いました。ほろ酔いでいい感じ…


そしてツアー開始♪


スコッチウイスキーで一番スタンダードなものが、シングルモルトという100%大麦麦芽(モルト)で作られるウイスキー。ここGlen Moreyではシングルモルトのみを作っているそうです。


まずは、発芽させた大麦を熱で乾燥させます。


モルトの状態が壁に書かれています。


モルトを粉砕するところは企業秘密ということで写真はNG。古い大きな機会が大きな音で稼働していました。


そして、モルトはMash Tunと言われる容器に入れられ、熱したロッシー川の水が加えられます。Mash Tunって前日行ったパプの名前にもなっていました。


窓から覗いてみるとこの通り。なんかドロドロした感じ。このMashingというプロセスで、モルトのスターチから糖分を引き出します。そして、イーストを加え、何日かかけイーストが液体中の糖分からアルコールを生成します。


そして次のプロセスはお隣の古めかしい歴史的な建物。


銅で作られたウイスキー特有のポットスティル(Pot Still)と呼ばれる機械で、前過程の液体を熱い蒸気で温め、アルコールだけを蒸発させます。そしてアルコールの蒸気を冷やすことによって、アルコール度数を上げていきます。ウイスキーのツーンとした匂いではなく、ベリー系のフルーティーなとってもいい匂い。この後樽詰めです。


そして次は倉庫へ。


樽に詰めたウイスキーの原酒を倉庫で熟成させます。スコッチウイスキーと名乗るには、オーク樽で最低3年の熟成が必要だそうです。ここでは18万の樽を収容できるということで、ツアーでは4,000樽ほど入る倉庫へ。熟成中毎年2%ほどのウイスキーが蒸発し、その蒸発したものは、「Angel’s Share」と呼ばれます。日本語だと「天使へのお供え物」とでもいう感じでしょうか。15年で30%蒸発するのは結構な量ですよね。


このGlen Moreyでは、シングルモルトはバーボン樽で熟成させるとのこと。アメリカで作られているバーボンは新品の樽だけを使うそうで、その後はウイスキーの熟成に利用されるのだそうです。


バーボン樽のほかにも、ボルドーワイン樽、ポルト樽、シェリー樽、ラム樽、新品のオーク樽などなど、いろいろなアルコール飲料の樽が使われています。ここ↓に並ぶ樽は、コルク栓を開け匂いをかぐことができます。ポルトやシェリーはふわーっと甘ーい香りがし、ラムなどはもっとツーンとした香りが。樽に染み込んだポルトやシェリーだけでここまで香りに違いがでるとは驚きです。


ここはいろいろな種類のウイスキーを作っていますが、原酒は全て一緒で、樽の種類と熟成年数だけが違うそうです。ウイスキーは樽から出すと熟成が止まり、毎年味を同じにするために、新しいウイスキーに古いウイスキーを混ぜるので、ワインのように「XXXX年産」という表示がないそう。なるほど。


そしてツアー受付に戻り、待ちに待ったテースティング♪1人2ドラム(ウイスキーのショットのこと)試せます。スタンダードなClassic、12年、15年の3つからまず1つ選べます。


私とパートナーでそれぞれ12年と15年を。


12年も15年も見た目はほぼ一緒。


そして2ドラム目は、 Rhum Agricole Finish。カリブ海に浮かぶフランス領マルティニークのセントジェームス蒸溜所で使われていたラム酒樽で熟成されたシングルモルト。これは少ない量が作られ、イギリス国内でしか売られていないそうです。


Rhum Agricole Finishは、結構ツーンとしてきついですが、12年、15年と試していくとスムースになっていきます。そしてどれも最初は喉が焼けるような感覚があるのに、また飲むと焼ける感覚が消え、よりスムースに。そういうものらしいですが、不思議な変化でした。3種試しましたが、やはり15年が一番スムースで飲みやすかったです。


ポルトやシェリー樽のものも試したかったのですが、ミニボトルやテースティングがなかったのが残念。


比べて飲むとやっぱり違いがよく分かり、前日の樽工場とこの蒸溜所見学でかなり勉強になりました。今回スコットランドではシングルモルトのみだったので、ブレンドや新樽のみを使うウィスキーも試してみたいです。


さて、この後はインバネスを目指します。


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