top of page

世界のお米の炊き方の違い:Uncle Roger論争

更新日:2021年3月7日

最近CNNやBBCなどで話題となっているUncle Roger論争。「Uncle Roger」というキャラに扮したマレーシア人のコメディアンが、英BBCの中華料理の「卵入り炒飯」を作るクッキング・ショーを見て、コメントしたことについて論争が巻き起こっているとのこと。映像はこちら(7分ほど)



このBBCのレシピはお米を「研いで」「炊く」のではなくて、お米を「研がず」「茹でて」「ザルでお湯を切る」という衝撃的なもの。実は、何か月か前にパートナーが炒飯を作るというので、近くでほかのことをしていたら、なんと衝撃、お米を洗わず、茹でてから、ザルでお湯を切っているではないですか!Uncle Rogerくらいのリアクションをしてしまいましたが、本人は「だってお米の袋にそうしろって書いてあるもん!」というのです。この炒飯を食したところ、本来のパラパラではなく、ツルツル。まずくはないのですが、調味料があまり上手く絡まず、のっぺりとしていて、これは炒飯とはちょっと違うよなぁ、というのが本音。


衝撃を受けながらもしばらく忘れていたこの話題、まさか今世界で話題になっているとは!ちなみにこのお米を「茹でた」南アジア系の料理人の女性は、「これはBBCのレシピをそのまま作っていて、私のうちでは違う作り方をする。」とのコメント。鍋で炊くと火加減とかが難しいからイギリス人が誰でも分かるように単に茹でてしまっているのか、はたまた、お米の国でそのような炊き方をする国があるのかその真相はわかりません。ネットでは、「中国食文化への冒涜だ!」という意見がある反面、「どんな作り方であろうが、その人の自由」という意見も。ちなみに、パートナーの使ったお米の袋を読んだところ、こちらもイギリスの会社の販売しているお米でした。

個人的には、フュージョンや創作料理とか、この料理はその作り方のほうが断然美味しいというのなら別として、「中華料理」として紹介するのであれば、中国の食文化をリスペクトしてある程度中華の作り方に沿ってほしいなと思います。他方で、イギリス人には難しい炊飯をパスタのように簡単にして分かりやすくというのも分からなくはないです。ここスペインでもそうですが、海外の「日本食屋」と名乗るレストランでメニューを見たり、食べたりすると、えっ?と思うことがあります。その国の人の好みに合わせるということもあるのだと思います。でもきっと、日本で和食を食べると美味しいと感動してくれるとも思うので、特段味を変える必要はあるのかなとも思います。この論争はしばらくアジア、欧米のネット上で続きそうです。皆さんはどう思われますか?


気に行っていただけましたらこちらのクリックをお願いします!


Desert Nature
bottom of page