ミルクを入れたしっとり美味しいアルゼンチンのエンパナーダ!
- Sayaka
- 2021年2月12日
- 読了時間: 3分
更新日:1月25日
肉などの具を餃子の皮の特大版に詰めてオーブンで焼く(或いは揚げる)ペイストリーのエンパナーダ。
私が最初にエンパナーダを食べたのは、アメリカのシカゴに住んでいたとき。メキシコ系移民が多いことから、エンパナーダやタコスの専門店がいろいろなところにあり、メキシコ料理は近い存在に。
中南米を旅したときにも度々目にし、すっかりエンパナーダは、中南米の食べ物と思っていましたが、起源はスペインのガリシア州だそうです。スペインでは普通にパン屋さんやレストランでも出しています。ここバレンシアで何回かパン屋さんのを試したことがあるのですが、美味しいと言われるパン屋さんでもエンパナーダはイマイチなところが多くてがっかりすることも。どうしても外の生地も中の具もパサパサとしてしまう傾向があります。

バレンシア市内では、普通のスペインのパン屋さんだけでなく、中南米系のエンパナーダ専門店をいくつも見かけます。コロンビア・スタイル、チリ・スタイルなどあり、お国によって微妙に材料やレシピが違うとのこと。なかでもアルゼンチン・スタイルのエンパナーダの専門店はあちこちにあります。
アルゼンチンのエンパナーダは、Empanadas Mendocinasと呼ばれ、アルゼンチンのメンドーサ地方が発祥だそうで、生地にミルクを入れるためクリーミーな仕上がりで、ひき肉、茹で卵を刻んだもの、刻んだグリーン・オリーブをフィリングとして入れるのが一番典型的のもの。メンドーサと言えば、マルベック・ワインの産地として有名で私も行きましたが(というかホントはきちんと滞在するつもりが、訳あってほぼ素通りとなってしまいました。このときのハプニングについてはいつかブログに書きたいと思っています。)残念ながらエンパナーダは食べませんでした…
ずっと前から試してみたかったいろいろな国のエンパナーダ。家からそれほど遠くないところに新しく13 Repulgues (Gran Via de Ferran el Catòlic 35, 46008 València)というアルゼンチン・エンパナーダのお店ができて、レビューも良かったのでテイクアウトしてきました。プラスチックは使わない環境に配慮した小さくてこじんまりしたお店です。
こんな感じで5種類買ってきました。どれも、€2から€2.5です。

冷めているので、オーブンで低温で温めます。どこもすぐ食べる場合は、言えば温めてくれます。

一番のお気に入りは、Valenciana。名前からして多分アルゼンチンにはないメニュー。エビとネギとホワイト・ソースが入っています。生地がパラパラ、パサパサしているところが多いのですが、ここの生地はしっとりしていてとっても美味しいです!とろっとしたネギとホワイト・ソースの相性も抜群。

アルゼンチン・エンパナーダをかなり気に行ってしまい、もう一店トライしてみました。La Valentina (Carrer d'Alberic, 19 46008 Valencia)というお店でアルゼンチン・エンパナーダとアルゼンチン・ピザのお持ち帰り専門店。一見入りにくそうな店構えですが、勇気を出して入ってみました。

どれも1つ2€で、エンパナーダに番号の焼き印がしてあって分かりやすいです。何番がどのエンパナーダか説明してある紙を入れてくれるので家に帰ってから、「え?どれがどれ?」なんていうこともありません。ここのメニューはアルゼンチンでもある典型メニューのようです。前回と同じく、ここもやっぱり皮がしっとり。

中の具もしっとりしていて味付けも丁度良く美味しかったです。大体一人2-3個がちょうどいい感じです。

簡単なランチに最適なエンパナーダ。南米に行く機会のない方は、スペイン語圏の中南米からの移民が多いスペインで是非お試しください!マドリード、バルセロナ、バレンシアをはじめ、いろいろな都市で試せるかと思います。
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