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ミディ運河はトゥールーズから地中海に面したトー湖までの全長240キロの運河。17世紀に完成してから、鉄道が台頭する19世紀までの間、主要な貿易ルートとして栄え、世界遺産に指定されています。
段々になっているロックといえば、カナダのリド―運河には8段ロックがあり高さ24メートル。こちらも世界遺産です↓
フォンセランヌの9段ロックのあるベジエの観光局によると、ベジエ駅から車以外だとバス(要予約)や自転車でということでしたが、グーグルマップでは徒歩30分弱ということだったので歩いて行ってみました。
グーグルマップでは出でこないルートなのですが、サテライトビューを見るとミディ運河の脇に遊歩道があるようなのでそちらのルートにしてみました。赤の矢印がそちら↓
このルートが大当たり!あまりにも気持ちのいいルートだったので帰りも同じルートで帰ってきました。
まず目指すのはPont-canal de l'Orbという橋。
なんと、橋の上にミディ運河が流れています。運河の水道橋はヨーロッパでは珍しいものではないですが、この規模のものを見たのは初めてなのでちょっと感動しました!
運河にはもともとは橋はなかったそうですが、川に出るとき、ボートが急な川の流れに流されてしまい危険ということで1858年にこの橋が完成したそうです。
橋を渡ると並木がずらり。ポプラの木でしょうか?
なんでも、ボートにモーターが付いてなかった時代は、運河の両端から牛や馬がボートを引っ張っていたそうです。それが重労働なので日影をつくるために木を植えたそう。現在両脇に遊歩道があるのも昔の名残。
時折ランニングしている地元民がいるくらいで、ほとんど通行する人はいません。
このミディ運河、ピエール=ポール・リケというベジエ出身のエンジニアが発案、指揮したそう。建設資金が尽きても自費を使って建設を続けたという執念!ベジエの町では彼の名前が通りの名前やホテルの名前になっていたりして地元の英雄です。
橋から15分くらいでお目当てのエリアに到着!拝観料が無料なのがうれしいです。
9段ロックのほかにもう一つかなり大規模なロックもあります。こちらは実は、大きいボート用に1980年代に建設が始まったのですが、技術的な問題があり工事が中断し、結局最終的には建設取りやめになったそうです。
敷地は比較的最近整備されたらしく、ピカピカで気持ちいいです。地元民が犬の散歩していたりと、とってものんびり。
お目当ての9段ロック。まずは下から。
一気に9段全部はちょっと見にくいですね…。
上からのほうがキレイに段々に見えました。
残念ながらここを通る船はなく、実際に動いているところを見れませんでした。夏の観光シーズンや週末であれば見れる確率は高いのでしょうね。このロックを通るボートツアーもシーズン中は午後にあるそう。
この辺りからベジエの大聖堂がキレイに見えます。
天気のいい日にはとっても気持ちのいいウォーキングです。「すごい!感動!」という感じの世界遺産ではないですが、緑豊かな運河をまったりと楽しみながら、貿易路として栄えていたころの昔を想像してみるのもいいです。
本来は、運河をフルに楽しみたいならボートを借りるのが一番。パートナーは子供の時から夏休みなどにフランスやイギリスの運河のボートで過ごしているらしく、ボートを操縦できるらしいので、いつか挑戦したいです。
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