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ミシュラン・ビブグルマン、バルセロナのBerbena

バルセロナにはミシュラン星付きが24軒、ビブグルマンが8軒あります。


ビブ・グルマンのBerbenaは細い小道にあるのですが、たまに通ると、開店しているときはほぼ全面ガラス張りでオープンキッチンなので目立ち、ネットのレビューもかなり良いので、前から気になっていました。


夏休みが異常に長いレストランなのと、予約のタイミングでやっと訪れる機会ができました。


ビブグルマン、アメリカ、日本、ベルギーなどで行ったことありますがあんまり裏切られた記憶はありません。あ、でも、バレンシアの米どころにあるパエリア専門店は裏切られました。


Berbenaは予約なしではほぼ不可なレストラン。ディナーは1カ月前くらいから予約が埋まっていますが、直前のキャンセルを狙って予約を確保することは難しくなさそうです。予約時にクレジットカードが必要で、予約時間の6時間前までにキャンセルをしなければ60€チャージされるとのことでした。ディナーは7時半と10時のみの開始です。今回は3名で行ってきました。


8テーブルほど+カウンター席のこじんまりしたレストラン。基本全部のお皿はシェアすることが前提となっています。


オーダーを取りに来たのはアメリカ人らしき女性でしたが、最初に「どんなものをオーダーしようと考えてるか教えて」と聞いてきた時点で、「えっ?」と違和感を感じました。前菜で楽しみにしていたのはあん肝でメニューに載っていたのですが、「旬じゃないからない」ということ…。チーズ2品は「それよりこっちのほうがいい」と理由を言わずにほかのチーズを勧めてきました。メニューをチェックしていないので分かりませんが、パートナー曰く「高いチーズに誘導している」とのこと。前菜を結構頼んだので、メインを二皿にしたら、「足りないからメインにもう一皿必要」とのこと。結局もう一つメインを追加しました。


まずは、パンのセット。パン・ド・カンパーニュ、ライムギパン、ホイップ・バター、ハム、クレーム・フレーシュと盛りだくさん。パンは自家製だそう。ハムは塩分がかなり少なく、初めての味。パン・ド・カンパーニュは焼きたてでとっても美味しかったです。そしてカタルーニャ語でCastanyolaという白身魚は、お刺身をエノキと昆布と和えてありますが、かなり淡白な魚なので味がほとんどしなくってイマイチ。日本料理を意識したんでしょうけど、ダシの味もほとんどなく、かなり残念。


オックステールの餃子とdadinhosというタピオカとチェダーチーズを揚げたもの。餃子は普通に美味しいです。Dadinhosはタピオカがもっちりしていて食感がユニークで意外とイケました。どうやらブラジル料理らしいです。この2品はメニューで唯一、1個づつのオーダーだそうで、それぞれ人数分の3個づつ勧められましたが、2個づつにしました。


キッチンの様子。こちらは右半分のキッチン、左にもう半分あります。最後の写真の左の男性が恐らくオーナー・シェフ。


焦がしズッキーニとリーフレタスにリコッタチーズとディル。塩だけで味付けという感じでした。しかも偏りがあって全く味がしない箇所としょっぱい箇所が… そして、スペイン産チーズ2種かりんが付いてきます。かりんはスペインではmembrilloといってジャム状にしたものを固めてチーズなどに乗せて食べますが、ここではジャムでなくかりんそのものを砂糖で煮詰めて切ったものでした。レモンみたいに皮がちょっと苦いですが美味。


そして、メインの3品。熟成マグロの刺身にイチジクとマカダミアナッツ、キノコとイベリコ豚のラードとチーズ、牛タンの煮込み。熟成マグロはやっぱり薄味でしたがイチジクとバルサミコとの相性も良く美味しかったです。キノコはチーズがかなり臭い…スペインの普通のチーズは基本そこまで臭くないので、ちょっとオーダーするときに一言欲しかったです。そして、メインの割にはかなり小さいです。最後の牛タンはフカフカで完全アウト!最悪なことに上に載ってるオリーブをかじったらピューっとはじけて洋服中にオイルが飛び散りました…


この最後の牛タンが出てくる前でみんなかなりお腹一杯。3皿目はやっぱりいらないじゃん、という話。牛タンはほぼ残し、チーズも半分以上余りました。


デザートは、クレーム・フレーシュのアイスクリームに塩とオリーブオイルをかけたものをシェア。クレーム・フレーシュに甘みがあるので、これで十分デザートになります。アイスはもうちょっと固めの方が個人的には好みですが、ユニークで面白かったです。ただ、これにあうお酒としてドイツの赤ワインを勧められ飲んだのですが、これが酸味が効きすぎていて美味しくなかった…


また食べたい!と思ったのは正直、パン・ド・カンパーニュタピオカのフライくらいでした。


最近のレビューで味については良いものばかりでしたが、カスタマー対応については不満を書いている人がチラホラいました。


私たちに限っていえば、個々のスタッフのサービスは良かったのですが、総合してみて、経営上の問題が味にも影響している感じでした。とにかく座席数の割にはスタッフが多いので、利益をマックスにしようと高いもの、より多くのお皿を勧める、そのスタッフのプレッシャーが客にも伝わる…などチームとしての空気があんまり良くありません。かなり残念でした。これで1人70€。アルコール抜いてビブ・グルマンで定めらてている価格上限基準の35€より全然高いです。


残念ながらビブ・グルマンに値しないと思ったのはスペインで2回中2回目。スペインのミシュランの審査員は大丈夫かな?


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