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コダラの燻製「スモ―キー」が名物のスコットランド・アーブロース



エディンバラからV&A博物館を見にダンディーにいこうか考えていましたが、翌日予定されていた電車のストもあり、もうちょっと先のアーブロース(Arbroath)に行くことに。


それを決めた理由が、Marks&Spencerのスコットランド産サーモンの燻製に書かれていた一言、「アーブロースのエキスパートによって作られたサーモンの燻製」。これ、ハニーの味がほんのりとして美味しかった♪下の写真は古いのかアーブロースの記述がありませんが、アーブロースというのが重要のような書き方。


アーブロースってどんなところなのかなと思い調べてみると、昔から漁港として有名で、とくにスモ―キー(Smokie)と呼ばれるコダラ(Haddock)の燻製で知られているそう。そして町中のあちこちにスモ―キーを売るお店が点在しているらしく、ダンディーのすぐ北だしこれは行くしかない!


スモ―キーはこんな感じです↓日本の干物のよう。


行ってみるとありました、スモ―キーを売る魚屋さん。スモ―キーだけでなく、生の魚やサーモンの燻製も売っています。こちらはSpink&Sons。どこのお店も裏でスモ―キーを作っているようです。


よく見ると塀の上の柵のデザインが干物!こういう遊び心好きです。


町中の灯台に博物館があって、そこでスモ―キーの町としての歴史が展示されています。なんでもアーブロースの十数キロ沖に暗礁があるらしく、そこに1911年に世界で一番古い灯台のBell Rock灯台が建設されてから特に漁港として発展したそう。


昔の漁港とコダラの燻製を作っている様子。燻製の作り方のビデオなどもあり興味深いです。


スモ―キーを売るお魚屋さんはさらに。何軒か覗いてみましたが、聞いてみるとスモ―キーは要冷蔵で、しかも丸々一匹で売っているので結構大きい!つまみ程度で良かったのですが、買うのは断念しました。


港の中心に行くと、イギリスの田舎の漁港風景の典型といった雰囲気。


漁港には漁船が停泊し、あちこちにカニやロブスターを取る網が置かれています。


さぞかし美味しいシーフードが食べれるお店があるかと思うのですが、地元で消費されるよりは全国や海外に行ってしまうのか、町中はフィッシュ&チップスのお店ばかり。スモ―キーを出すお店はいくつかあるもののあんまり洗練されたお店は無い模様。


という訳でランチは、フィッシュ&チップスへ。港のMarcos on the Shoreというお店。地元民が出たり入ったりしていたので良いサイン。


席のないテイクアウトのみのシンプルな店内。


やっぱり田舎は安い!と言ってもやっぱりここ最近で値段は随分上がっているらしいです。Singleは魚だけ、Supperはフライドポテト付きです。


壁にはアーブロースの自然の写真が。


天気も良かったので港のベンチで。二人でコダラ(Haddock)のSupperとスカンピ(エビ)のSingleにしました。案の定、フライドポテトが大量だったのでスカンピのSingleは正解でした。コダラも2切れも入っていてかなりのボリューム。実はこの前にもフィッシュ&チップスを一回食べたのですが、さすがコダラの燻製で有名な町だけあり、こちらのほうが断然コダラがプリプリで美味しい!しかも頼んでから揚げてくれるのでサクサク&アツアツ。


本当はタラ(Cod)を食べたかったのですが、どこのお店もメニューには書いていあるのに、「ない」といいます。なんでも、白身魚(タラやコダラ)の国内消費の50%がロシア産。経済制裁でロシアからの白身魚には関税が35%上乗せされているとのこと。一大産地のアイスランドとは漁業権で揉めていて、そちらからの輸入は難しいので、イギリスのフィシュ&チップス店からタラが消えたそう!


アーブロースは観光客はほとんどおらず「観光地」ではありませんが、イギリスの食文化を垣間見れ面白かったです。


昔ながらのスモ―キーの作り方はこちら↓。三枚におろしてから、余計なものを取り除いて、尾を紐で縛り、乾燥。そしてオークの木で燻して燻製に。きわめてシンプルです。他の町で食べましたが、乾燥時間が短いのか日本の干物よりも水分がのっていて、普通に美味しいです。


この後は、アーブロースの自然を満喫しに行ってきました。そちらは次回!


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